給湯器Q&A
給湯器の漏電ブレーカーはどこにありますか?

目次
給湯器の漏電ブレーカーはどこにありますか?
漏電ブレーカーは、電気機器や配線で電流が漏れたときに、電気回路を遮断して感電や火災を防ぐ働きをする装置です。給湯器を含む家庭の電気設備は、こうしたブレーカーによって保護されています。
ブレーカーは、家の電気をそれぞれの場所に分けて送っている「分電盤(ブレーカーボックス)」の中に設置されているケースがほとんどです。分電盤の中には、家全体を管理する主幹ブレーカーのほか、部屋ごとの分岐ブレーカーや漏電ブレーカーが並んでいます。給湯器に異常が起きたときにはこれらのブレーカーが作動し、自動的に電気を遮断してくれる仕組みです。
屋外設置型は本体内部にあるケースも
分電盤は、玄関の近くや廊下、洗面所の壁など、ふだん目に入りにくい場所に設置されていることが多く、気づかずに過ごしている方も少なくありません。
屋外設置型の給湯器では本体内部にブレーカーが設けられていることもあります。ただし、本体内部にあるタイプは高電圧の配線が含まれているため、個人で確認や操作を行うのは大変危険です。開けたり触れたりせず、必ず専門業者に確認を依頼しましょう。
分電盤はどこにある?よくある設置場所
給湯器の漏電ブレーカーは、本体内部や宅内の分電盤に組み込まれています。分電盤には、主幹ブレーカーや各設備用の分岐ブレーカー、漏電ブレーカーなどがまとめて設置されています。
設置場所で多いのは玄関・廊下・洗面所の壁
設置場所として多いのは、玄関の内側、廊下の壁面、洗面所付近の壁などです。中には天井近くに取り付けられていて、脚立がないと確認しにくいケースもあります。
ラベルで回路を確認しておくと安心
分電盤のカバーを開けると各ブレーカーがどの設備を担当しているのかを示すラベルが貼られていることが多いので、給湯器用の回路がどれかを事前に確認しておくと安心です。なお、エコキュートは、本体付近や本体内部に専用の漏電ブレーカーが備えられています。
給湯器のタイプ別のブレーカーの位置
給湯器の種類や設置場所によって、関連するブレーカーの位置は異なります。給湯器の漏電ブレーカーは、基本的に本体内部や宅内の分電盤に組み込まれています。
エコキュートは専用ブレーカーが設けられている
ガス給湯器とは異なり、エコキュート(電気温水器)など電気を主電源とする機器では、専用の200V回路が必要です。そのため、分電盤内には「エコキュート」や「電気温水器」と記された専用ブレーカーが設けられていることがあります。
きゅうとうきくん
ご自宅にどのタイプの給湯器が設置されているか、あらかじめ確認しておくことがトラブル時の備えになるよ!
漏電ブレーカーが落ちる原因は何?
給湯器の漏電ブレーカーが作動する原因には、さまざまです。
水漏れ・配管劣化・小動物侵入が主な原因
最も多いのは、水漏れによって電気部品に水が触れてしまうケースです。内部の配管や部品が劣化すると、ショートや錆びの原因になります。また、長年使用している給湯器では、埃やゴミの蓄積によって絶縁性能が低下し、漏電の原因になることもあります。
そのほか、配線の劣化や接続不良、小動物などによる物理的な損傷も見逃せません。特に、屋外配線は雨風といった外的な影響を受けやすく、ショートにつながるおそれがあります。さらに、台風や落雷などの自然現象による電圧の急激な変動が、回路の異常を引き起こすこともあります。
感電や火災につながる重大トラブル
漏電は電気が本来流れるべき経路から外れ、周囲の物質に流れ出す現象で、感電や火災などの重大な事故につながるため、大変危険です。異常を感じた際は自分で無理に復旧させようとせず、速やかに専門業者へ相談しましょう。
漏電ブレーカーが落ちたときの対応方法
給湯器のブレーカーが落ちたときは、まず給湯器の電源を完全にオフにしてください。リモコンの 運転スイッチを切るだけでなく、給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜くなどして、安全を確保しましょう。
リセットの前に電源を完全遮断
分電盤内にある漏電ブレーカーを一度オフにし、数秒後に再びオンにすることでリセットを試みます。これで一時的に復旧することもありますが、すぐに再び落ちてしまう場合は内部に不具合がある可能性が高いため、速やかに専門業者へ相談してください。
特に古い給湯器では経年劣化によるトラブルが起きやすいため、定期的な点検を心がけましょう。
ブレーカーリセットのやり方と注意する点
リセット作業を行う際は、給湯器の電源をすべて遮断するのが基本です。リモコンの運転スイッチを切るだけでなく、給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜くなどします。
次に、分電盤内の漏電ブレーカーを「切」の状態にし、数秒後に「入」に戻すことでリセットできます。
リセット後は、給湯器が正常に作動するかを確かめましょう。エラーコードが表示された場合は無理に使用を続けず、メーカーの案内を参照するか、専門業者に相談してください。
なお、ぬれた手での操作は感電の危険があるため、絶対に避けてください。不安がある場合は無理をせず、専門の業者に依頼するのが安全です。
ブレーカーの場所がわからないときは?
漏電ブレーカーを探すには、まず分電盤の位置を確認しましょう。設置されていることが多いのは、玄関や洗面所、廊下の高い位置などです。
賃貸は管理会社に、持ち家は設計図を確認
どうしても見つからない場合は、賃貸住宅であれば管理会社や大家に聞き、持ち家であれば設計図や取扱説明書を確認してみましょう。エコキュートや床暖房などの設備がある家庭では、専用ブレーカーが屋外に設置されていることもあります。
まれに給湯器本体の内部にブレーカーが設けられているケースもありますが、これを個人で確認するのは大変危険です。判断がつかないときは、必ずメーカーや専門業者に相談してください。
【まとめ】給湯器の漏電ブレーカーは宅内の分電盤や本体内部にあり!
きゅうとうきくん
もし漏電ブレーカーが落ちたら、どこを見ればいいのか知ってる?
やかんくん
う~ん、たぶん分電盤かな?でも、どこにあるのかよく分からないポ。玄関とか廊下の高いところにあるって聞いたことあるけど…。
きゅうとうきくん
そうそう、給湯器のブレーカーも分電盤の中にあることが多いんだ。ふだんは見えにくい場所だけど、事前に場所を把握しておくと安心だよ。最近では、リモコンや操作パネルで確認できる機種もあるしね。
やかんくん
へぇ~、便利になってるんだポ!でも、本体の中にあるタイプもあるって聞いたことあるポ。
きゅうとうきくん
うん。でも、本体の中にあるブレーカーは高電圧の配線が通っているから、開けて触るのは危ないよ。そういうときは無理せず、専門の人にお願いするのが一番だね。
やかんくん
なるほど~。分からないときは、やっぱりプロに頼むのが安心だポ!