給湯器Q&A
PS扉内設置型の給湯器とは?特徴や設置基準、扉の開け方などを紹介

マンションでよく見かける「PS扉内設置型の給湯器」ですが、名前だけ聞いてもどんな仕組みなのか分かりにくいですよね。
実はこのタイプ、限られたスペースを有効活用しながら外観を損ねないという集合住宅ならではのメリットを備えた設置方式です。
一方で、排気方向の種類や設置基準、交換時の注意点など、知っておかないと困るポイントもあります。
この記事では、PS扉内設置型給湯器とは何か、どんな種類があるのか、メリット・デメリット、扉の開け方や交換時の注意点までわかりやすく解説します。
仕組みを理解することで、給湯器交換の不安もぐっと軽くなります。
この記事を通して、安心して最適な給湯器選びができるようにしましょう!
目次
PS扉内設置型の給湯器とは
PS扉内設置型の給湯器とは、マンションなどの集合住宅で広く採用されている設置方式で、PS(パイプスペース)内部に専用の扉を設置し、その中に給湯器本体を収めるタイプの給湯器です。
本体を扉内に設置することで、外観をすっきりと保つことができるほか、排気部分のみが外に見えるためプライバシーが守られる点が特徴です。
設置工事の際は既存の給湯器と同じサイズや機能を確認し、適切に交換する必要があります。
PS扉内設置型は、マンションでスペースを有効活用しながら給湯器を設置する選択肢として非常に便利です。
PS扉内設置型の給湯器の種類
給湯器のPS(パイプスペース)設置には、排気方向の違いによるいくつかの種類があります。
特に前方排気、後方排気、上方排気の3つが代表的で、それぞれの特徴や設置条件が異なります。
ここでは、この3種類について詳しく解説します。
PS扉内前方排気タイプ

PS扉内前方排気タイプは、給湯器の排気が扉部分の前方に向かって放出されるタイプです。
このタイプは排気口が直接外部に面する構造になっているため、内部スペースを効率的に活用できます。
また、前方排気タイプは扉から排気が外部に出るため、マンションのPSスペースにも採用しやすいという特徴があります。
交換工事の際には、本体のサイズや設置基準を満たしているかしっかり確認する必要があります。
PS扉内後方排気タイプ

PS扉内後方排気タイプでは、給湯器の排気が本体背面を通じて外部に放出される仕組みです。
このタイプは、PS(パイプスペース)の奥行きが十分にあり、後方に排気筒が仕込めるスペースが確保されている場合に最適です。
マンションなどの限られたスペースでは、排気方向が後方であることで設置時の圧迫感を低減できる利点もあります。
しかし、このタイプでは排気経路が確保されているかが設置基準として重要で、特に後方スペースに十分な排気を導く空間が必要です。
交換時には、既存の給湯器の配置や排気方向を必ず確認しましょう。
PS扉内上方排気タイプ

PS扉内上方排気タイプは、給湯器の排気が本体の上部から出る仕組みになっています。
このタイプは主にPSスペースの扉が上方向に開放されるケースや、排気を効率よく上昇させる構造が求められる場合に使用されます。
上方排気タイプは、都市部マンションや集合住宅のような限られた設置スペースに対応しやすく、デザイン面でもスマートな印象を与えることができます。
ただし、上部に熱や排気を排出させても安全性が確保されるよう、設置基準や周辺の環境を事前にチェックする必要があります。
交換の際には対応した機種の選定が不可欠です。
PS扉内設置型の給湯器のメリット
ここでは、PS扉内設置型の給湯器のメリットについて詳しく紹介します。
以下では、見た目や耐久性、設置可能な種類の豊富さなど、利用者にとっての利点を解説します。
見た目がすっきりする
PS扉内設置型の給湯器は、外部から見ると本体部分がPS(パイプスペース)の内部に収まるため、給湯器自体が視界に入りません。
マンションや集合住宅では特に重要で、建物全体の外観を損なわないため美観を維持できます。
また、排気部分のみが外部に見えるシンプルな設計のため、扉を閉じるだけで周辺の見た目をすっきりと整えられます。
このような設置方法は、限られたスペースを活用したい都市部の住居や、外観を重視した建物に最適です。
騒音が軽減する
PS扉内設置型給湯器のもう一つの大きなメリットは、使用中の騒音を軽減できる点です。
本体が専用の扉内に設置されていることで、作動中の燃焼音や運転音が直接外に伝わりにくくなります。
特にマンションなどでは隣室との音のトラブルを未然に防ぐことができ、居住者同士の快適な生活環境を守るためにも適しています。
このような遮音性能は、静かな住環境を求める方に大変魅力的な特長です。
雨風から保護できる
給湯器がPSの扉内にあることで、屋外に設置するタイプと比較して本体が雨や風などの自然環境から守られます。
これにより、腐食や劣化が起こりにくく、耐久性が高まります。
そのため、給湯器の寿命を延ばす効果が期待できます。
特に、日本のように四季の変化があり降雨量が多い地域では、扉内設置型の構造が大きな利点と言えるでしょう。
長期使用を考える場合、このメリットは非常に重要です。
対応機種が多い
PS扉内設置型の給湯器は、多くのメーカーから対応機種が提供されているため、選択肢が豊富です。
例えば、リンナイやノーリツ、パロマのような主要メーカーが多様な仕様、サイズ、機能を揃えた機種を販売しています。
さらに、エコジョーズ対応の省エネ給湯器や、ふろ給湯器、給湯暖房熱源機といった多様な機種に対応しているため、用途や設置条件に適した製品を選ぶことができます。
この選択肢の広さは、マンションや集合住宅の交換工事において非常に有利です。
PS扉内設置型の給湯器のデメリット
ここでは、PS扉内設置型給湯器に関するデメリットについて解説します。
以下では、号数や機能変更の難しさや設置費用が高くなる可能性について、それぞれ詳しく説明します。
号数や機能の変更が難しい
PS扉内設置型給湯器では、号数や機能を変更することが難しいことが一つのデメリットです。
この設置タイプは、パイプスペース(PS)の限られた空間に収まる仕様で製品が作られているため、既存のサイズや設置条件に適合する機種に限られることが多いです。
そのため、例えば給湯能力を向上させたい場合や、エコジョーズなどの高性能なタイプへの変更を希望する際には、現在のスペースや設置基準を満たさない可能性が出てきます。
また、扉の形状や給排気の方向にも影響を受けやすいため、交換時には事前確認が非常に重要です。
結果として、希望するタイプや機能を選択する自由度が下がりがちなのが現状です。
設置費用が高くなることがある
PS扉内設置型給湯器のデメリットとして考えられるもう一つの点は、設置費用が高くなる場合があることです。
この設置タイプは、特定のスペース内に限られたサイズの本体を収める必要があるため、よく使用されるスリムタイプやPS扉内専用の製品が多く、一般的な屋外設置型よりも製品価格が高い傾向にあります。
また、交換工事の際には扉の開閉や排気方向の適合性を確認したり、既存機種撤去後に作業スペースが制限される中での設置が必要になるため、工事が複雑化し、手間がかかることがあります。
その結果、総コストが高くなりやすいことがデメリットとして挙げられます。
事前に費用や作業内容を細かく確認し、適切な機種とプロの施工業者を選ぶことが重要です。
PS扉内設置型の給湯器のおすすめ機種
ここでは、PS扉内設置型の給湯器を排気タイプごとにおすすめ機種をご紹介します。
それぞれの排気方向に適した機種を選ぶことは、工事や設置の効率化につながります。
以下では、前方、後方、上方排気型のおすすめ機種を詳しく解説していきます。
PS扉内設置型の給湯器の設置基準
ここでは、PS扉内設置型の給湯器を安全かつ適切に使用するための設置基準についてご紹介します。
設置スペース、排気・換気、配管や電気設備に関するポイントを確認していきます。
設置スペースに関する基準
PS扉内設置型の給湯器は、限られたスペースに効率的に収まる設計ですが、必ず設置基準を満たすことが重要です。
設置には前方や後方に一定のスペースを確保する必要があります。
例えば、本体前方や後方にメンテナンスが行えるスペースが必要です。
周囲温度にも注意が必要で、高温や極寒の環境では給湯器の性能が低下することがあります。
そのため、設置場所には環境温度が適切に保たれたパイプスペースを選んでください。
特にマンションの交換工事の場合、現在の本体と同じサイズのものを選ぶことで、安全な設置ができる点にも注意が必要です。
排気・換気に関する基準
PS扉内設置型の給湯器は、排気の方向や換気性能が規定されています。
「給気」が不十分だと安全性が損なわれる上、給湯器本体そのものの寿命にも影響を与えかねません。
アルコーブなど特定の設置場所では、排気・換気の仕様が通常と異なる場合があるため、設置時には工事業者と十分に確認することをおすすめします。
配管・電気設備に関する基準
PS扉内に設置される給湯器は、配管や電気設備も細かい基準をクリアする必要があります。
例えば、給水管や排水管が本体に正確に接続可能であることが求められます。
また、近隣の配管や電気設備との間に十分な距離を保つ必要があります。
特にマンションの交換工事では、既存の配管が新しい給湯器に合っているかを確認することが重要です。
さらに、エコジョーズタイプのようにドレン排水を扱う機種の場合は、専用のポンプや排水ルートが必要なこともあります。
電源についても、設置の際に安全基準を満たした状態で接続することが不可欠です。
PS扉内設置型の給湯器の扉の開け方
PS扉内設置型の給湯器は、マンションなどの集合住宅のパイプスペース(PS部分)に設置されるタイプで、扉を開けることで点検や交換作業が行えます。
扉の開け方は設置環境や扉の構造によって異なるため、事前に仕組みを把握しておくことが重要です。
通常、扉には専用の鍵やハンドルが取り付けられており、これを操作して開閉します。
一部のモデルでは工具が必要な場合もあるため、交換や工事の際には業者やマンション管理会社に確認しましょう。
扉のスムーズな開閉を確保することで、給湯器本体の点検やトラブル時の対応がスムーズに進みますので、定期的なメンテナンスもおすすめです。
PS扉内設置型の給湯器を交換する際の注意点
ここでは、PS扉内設置型給湯器を交換する際の重要な注意点について解説します。
交換時には設置状況や機種、工事ルールの確認が必要です。
以下のポイントを押さえて適切な対応をしましょう。
現在の設置状況・機種を確認する
PS扉内設置型の給湯器を交換する際は、まず現在設置されている給湯器の状況や機種を確認することが重要です。
給湯器の本体サイズや排気方式が異なると、新しい機種が設置できない場合があります。
また、扉内に設置されるため、PS(パイプスペース)のスペースに制限がある場合も考えられます。
特にマンションでは、設置可能な機種が限られることがあるため、現在使用している製品の型番や性能をしっかり把握し、同じ型式または互換性のある機種を選ぶようにしましょう。
これにより、工事がスムーズに進み、無駄な費用を防ぐことができます。
管理組合/管理会社へ工事ルールを確認する
マンションにお住まいの場合、PS扉内設置型給湯器の交換には、管理組合または管理会社の確認が必要です。
建物全体の安全性や外観維持の観点から、工事内容や使用可能な機種に対して制約が設けられている場合があります。
また、給湯器交換の際に排気口や配管の工事が影響する場合もあります。
事前に工事可能な時間帯や使用する素材・部品の指定について確認し、ルールに従った工事を行えるようにしましょう。
この確認を怠ると、後から工事のやり直しが発生することがあるため、注意が必要です。
号数や機能の変更可否を確認する
給湯器の機能や号数を変更したい場合も、事前の確認が必要です。
例えば、現在の給湯器が16号の場合に24号に変更することで、同時に複数箇所で給湯ができるなどのメリットがあります。
しかし、機能や号数を変更すると、排気やガス容量、設置スペースがこれまでと異なる場合もあるため、新たに配管や電気工事が必要になることもあります。
また、上記の通り、マンションの場合は管理組合や管理会社のルールによって制約がある場合があります。
こうした変更を希望する場合は、それが可能かどうか施工業者や管理側に相談したうえで進めるようにしてください。
適切な確認を行うことで、より快適な環境を手に入れることができます。
まとめ
PS扉内設置型の給湯器は、マンションなど特に限られたスペースを有効活用できる設置タイプとして多く選ばれています。
この設置方法は、外観をすっきりさせるだけでなく、給湯器本体を雨風から守る利点があり、騒音の軽減も期待できます。
ただし、交換時には事前に現在の設置状況や機種を確認し、適切な機器を選ぶことが重要です。
また、管理組合や管理会社の工事ルールに従う必要がある点も忘れてはいけません。
PS扉内設置型の給湯器は、パイプスペースの条件に合う対応機種が豊富であり、多様なニーズに応えられる優れた選択肢と言えます。
最新技術を備えた機種に交換することで、快適で効率的な暮らしを実現することが可能です。
やかんくん
マンションでよく見る「PS扉内設置型」ってどんな給湯器ポ?
きゅうとうきくん
パイプスペースの中に本体を隠すタイプだよ。見た目がすっきりするし、雨風から本体を守れるメリットがあるんだ。
やかんくん
他にはどんな良いところがあるポ?種類もいくつかあるポ?
きゅうとうきくん
扉で遮られるから騒音が軽減されるよ。種類は排気の方向によって、前方・後方・上方の3タイプに分かれているんだ。
やかんくん
交換するときに注意することはあるポ?
きゅうとうきくん
スペースが限られているから号数や機能の変更が難しい場合があるよ。事前に今の機種や、管理組合のルールを必ず確認してね!





