お役立ち情報
給湯器の寿命は30年って本当?古い給湯器を使うリスクも解説

給湯器の寿命は「30年持つ」と言われることがありますが、実際には一般的に10年前後が交換の目安です。
30年使い続けられるケースはごく稀であり、無理に長期間使用すると故障や修理費用の増加だけでなく、ガス漏れや一酸化炭素中毒といった重大なリスクを招く恐れがあります。
この記事では、給湯器の正しい寿命の目安や、古い給湯器を使い続けることで起こり得るリスク、交換を検討すべきサインについてわかりやすく解説します。
目次
給湯器の寿命は30年?
給湯器の寿命が30年という話を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、これは非常に稀なケースであり、一般的な耐用年数はもっと短いものです。ここでは給湯器の寿命や耐用年数について詳しく解説します。
給湯器の一般的な寿命・耐用年数
給湯器の寿命はどの種類の給湯器を選ぶかによって異なりますが、一般的には10年前後が目安となります。
たとえば、ガス給湯器やエコジョーズは設計上10年程度の寿命とされており、電気給湯器やエコキュートの場合は10〜15年ほどの耐用年数が期待できます。
また、石油給湯器は8〜10年程度とされており、他の種類と比べても少し短い寿命です。
給湯器の寿命には主に経年劣化や使用頻度が影響します。
毎日使用する家庭では部品の摩耗が早く進むため、定期的な点検や早めの交換が重要です。
特に寿命を超えた給湯器を使用すると、故障や修理にかかる費用の増加だけでなく、安全性にも影響を与えるリスクがあります。
給湯器が30年使用できる可能性は低い
給湯器を30年使用できる場合も存在しますが、これは非常にまれと言えます。
そのような長寿命を実現するには、使用頻度が極めて低い場合や定期的に徹底したメンテナンスが行われた場合など、多くの条件が重なる必要があります。
さらに、設置環境や地域の気候によっても給湯器の寿命は大きく左右されます。
ただし、30年もの間使用し続けた給湯器は経年劣化が進んでいるため、部品の摩耗やサビ、正常な動作に必要な性能の低下によるトラブルが避けられません。
また、古くなった給湯器は主要な部品を製造していない可能性があり、修理が困難になる場合も多くあります。
そのため、標準的な寿命を過ぎた給湯器は、故障する前に交換を検討することが推奨されます。
給湯器を30年使用した場合の5つのリスク

給湯器を30年使用し続けることは、故障やトラブルが発生しやすくなるだけでなく、安全性やコスト面で多くのリスクを伴います。
ここでは、給湯器を使用し続けることで考えられる代表的な5つのリスクについて詳しく解説します。
事故のリスクが高まる
給湯器を30年も使い続けることで、経年劣化による部品の破損や摩耗が進行し、事故の確率が格段に高まります。
特にガス給湯器では、ガス漏れを引き起こす可能性があり、最悪の場合、火災事故に発展する危険性があります。
また、電気給湯器においても、配線や内部回路の劣化により漏電や発火のリスクが懸念されます。
このような事故は周囲に重大な影響を及ぼすため、耐用年数を超えた給湯器の使用は慎重に判断する必要があります。
一酸化中毒になる恐れがある
長期間使用されたガス給湯器では、不完全燃焼による一酸化炭素の発生が懸念されます。
給湯器の排気系統が劣化したり、詰まりが生じたりすることで十分な換気が行われず、一酸化中毒の危険性を高める要因になります。
また、定期的なメンテナンスが行われていない場合、燃焼効率が不安定となり、一酸化炭素が屋内に充満する危険があります。
きゅうとうきくん
このリスクを防ぐためにも、寿命を超えた給湯器の使用は極めて危険なんだ!
給湯効率が下がる
経年劣化が進むと、内部部品の摩耗や汚れが蓄積し、給湯器の効率が大幅に低下します。
これは特に長期間使用した給湯器において顕著であり、蛇口からお湯が出るまでの時間が長くなったり、お湯の温度が不安定になるなどの現象が発生します。
このような効率の低下によって、日常的な使い勝手が悪くなるだけでなく、無駄なエネルギー消費も引き起こされ、光熱費の増大が避けられません。
修理費用が高額になる
給湯器を長年使用することで、部品の交換や修理が必要になるケースが多々あります。
しかし、30年といった長期間使用された給湯器の部品は生産終了となっていることがほとんどで、代替品の調達が非常に困難になります。
その結果、修理費用が高額になるか、修理自体が不可能な場合も増えます。
このような状況で無理に使用を続けるより、早めに交換する方が総合的なコストを抑えることができます。
燃費が悪くなる
給湯器の燃焼性能は、使用期間が長くなるほど低下していきます。
特にガス給湯器では、ガスバーナーや排気系統が劣化することで燃焼効率が悪化し、必要以上のエネルギーを消費する結果につながります。
同様に、電気給湯器においても、ヒーターや貯湯タンク内にスケールが蓄積することで燃費が悪化します。
これにより光熱費が増え続けるため、結果として家計への負担も大きくなります。環境や経済性を考慮しても、給湯器の寿命を超えた使用は適切ではありません。
給湯器が壊れる前兆とは
給湯器の故障は突然訪れることもありますが、多くの場合、何らかの前兆を見逃さずに対処することで大きなトラブルを回避できます。
ここでは、壊れる前兆となる具体的なサインについて解説します。
異音・異臭がする
給湯器が正常でない場合、「ゴトゴト」「カチカチ」という異音や、異常にガスや焦げたような臭いが発生することがあります。
これは内部の部品が劣化し、正常に機能していない可能性を示しています。
例えば、古い給湯器ではバーナー部分が汚れて着火不良が起きたり、排気部分の詰まりによって適切にガスを燃焼できなくなることがあります。
定期的な点検を怠ると異常が進行し、最終的に寿命を迎える場合もあるため注意が必要です。
お湯の温度が安定しない
給湯器から出るお湯の温度が一定ではなく、「熱くなったり、ぬるくなったり」を繰り返すのも壊れる前兆のひとつです。
このような現象は、内部の温度センサーが故障していることが原因である場合があります。また、長年使用された給湯器では熱交換器の劣化や配管の詰まりが発生し、安定した温度のお湯を供給することが難しくなることもあります。
特に寿命を超過した10年以上の給湯器では頻発する問題の一つなので注意しましょう。
水漏れしている
給湯器の内部や周辺で水漏れが見つかる場合、これは致命的な故障の兆候と言えます。
主に配管や接続部分の劣化、パッキンの破損が原因となることが多いです。また、熱交換器が劣化すると、内部の処理水が漏れ出してしまうこともあります。
水漏れを放置すると本体の内部に水が侵入し、さらなる部品故障を引き起こしたり、部品の腐食が進行する恐れがあります。
特に耐用年数を超えた給湯器では部品交換だけでは対応できず、交換が必要になる場合が多いため早めの点検をおすすめします。
追い焚き機能が使用できない
追い焚き機能が全く動作しなかったり、時間がかかり過ぎたりする場合、給湯器の内部部品が劣化している可能性があります。
この症状は主に循環ポンプや熱交換器のトラブルが原因です。
特にお風呂の追い焚き配管に汚れや錆が溜まり、その結果として流れが悪くなることが多いです。
また、長期間使用している給湯器ほどこの問題が起こりやすく、追い焚き機能を使い続けると余計に負荷がかかり、寿命を縮める原因にもなるため注意が必要です。
エラーコードの表示が多発する
給湯器のリモコンにエラーコードが頻繁に表示される場合、給湯器自体が不具合を起こしている可能性があります。
エラーコードには種類があり、例えばガス給湯器では「燃焼エラー」や「配管詰まり」などの問題が考えられます。これらのエラーが多発する場合、内部部品の一部が損傷しているケースが多く、交換か修理が必要となることが一般的です。
特に設置後10年以上が経過している給湯器では部品劣化が進行し、修繕では対処できない場合があります。
そのため、エラー頻発時にはメーカーや給湯器の交換業者に相談し、速やかに点検を行うことが大切です。
給湯器を長持ちさせるポイント

給湯器は正しい使い方や定期的なメンテナンスで寿命を延ばすことが可能です。
ここでは、日頃のケアから適切な使用方法まで、給湯器を長持ちさせる具体的なポイントについて解説します。
こまめに掃除をする
給湯器は定期的なお手入れをすることで、その性能を保ちやすくなります。
以下のような部分をこまめに掃除することがポイントです。
- 外装のお手入れ:本体の外側を乾いた布で拭き、汚れを落とします。
- ストレーナーのお手入れ:水道管内部のゴミや異物を取り除くため、定期的に清掃します。
- 浴槽の循環フィルターのお手入れ:お湯が循環する部分のフィルターを掃除して、詰まりを防ぎます。
- 給気口や排気口のお手入れ:給排気口にホコリやゴミが溜まらないよう注意します。
- 追い焚き配管のお手入れ:専用の洗浄剤を使って定期的に内部を清掃することで汚れを防ぎます。
これらを定期的に実施することで、給湯器の故障や効率の低下を防ぎ、寿命を延ばすことが期待できます。
凍結対策をする
寒冷地や冬場の気温が低い時期に注意が必要なのが「凍結」です。
給湯器の内部で水が凍結すると、内部の配管が破裂するリスクがあります。次のような凍結防止策を講じると安心です。
まず、給湯器の防寒カバーを使用するのがおすすめです。さらに、長時間不在にする際は給湯器の凍結防止ヒーター機能を有効にしたり、配管内の水をすべて抜いておくと安全です。
また、蛇口を少し開けて水を細く流し続けることでも凍結を予防できます。
特に電気やガスが断とつ時の対応も事前に調べておくと安心です。
適切な使用方法を心がける
給湯器を長持ちさせるためには、正しい使用方法を守ることが重要です。
まず、メーカーの取扱説明書に記載されている使用方法を再確認し、無理な稼働を避けましょう。
特に注意したいのは、長時間の間お湯を出しっぱなしにしないことや、必要以上に高温設定にしないことです。また、給湯器が完全に停止する前に電源を切ったりすると、部品に負荷がかかる場合がありますので避けましょう。
さらに、室内に設置されたガス給湯器の場合は、適切な換気を行うことも大切です。これにより、故障の予防とともに一酸化炭素中毒のリスクも軽減することができます。
給湯器が壊れたと思ったらキンライサーへ
給湯器は、一般的に設計上の寿命が約10年とされています。
長期間使用を続けると、故障や修理が頻発するだけでなく、安全面でのリスクも高まります。そのため、早めの交換が重要です。
特に、エコジョーズやエコキュートといった最新の省エネタイプの給湯器は、優れたエネルギー効率が特徴です。電気やガスの消費を抑え、環境にも優しいため、ライフスタイルに合った選択肢としておすすめです。
ここでは、定期的な点検や給湯器の寿命に目安を持つことが、20年〜30年以上の使用によるトラブルを避けるための鍵となります。
壊れた際や交換の際には、迅速かつ信頼できる対応が可能なキンライサーの利用をぜひご検討ください。
まとめ
やかんくん
給湯器って30年も使えるって聞いたことあるポ。でも実際はどうなのポ?
きゅうとうきくん
30年持つのはすごく珍しいケースだよ。普通は10年前後が交換の目安なんだ。
やかんくん
なるほどポ!じゃあ無理に長く使うと危ないってことポ?
きゅうとうきくん
そうそう。ガス漏れや一酸化炭素中毒のリスクもあるし、修理部品が手に入らなくなることもあるんだ。
やかんくん
安全のためにも10年くらいで交換を考えるのが安心だポね〜!
きゅうとうきくん
最新のエコジョーズやエコキュートに替えれば、省エネで光熱費も節約できるから一石二鳥だよ。