給湯器Q&A
バスソルトを入れたお風呂は追い焚きできない?追い焚き後の対処法も解説

バスソルトは心身をリラックスさせる入浴アイテムとして人気ですが、追い焚き機能付きのお風呂で使用する際には注意が必要です。
知らずに使用すると、配管や給湯器に思わぬトラブルを招いてしまう可能性があります。
この記事では、バスソルト使用時の追い焚きの可否や、誤って追い焚きをしてしまった場合の対処法、安心して使える入浴剤の選び方などを丁寧に解説します。
目次
バスソルトを入れたお風呂は追い焚きしても大丈夫?
バスソルトを入れたお風呂での追い焚きは基本的に推奨されていません。
多くのバスソルトには、塩分(塩化ナトリウム)やその他の成分が含まれており、それが原因で風呂釜や配管内にサビが発生したり、故障を引き起こしたりする可能性があります。
また、塩分が金属部品を傷め、追い焚き機能が正常に働かなくなるリスクも高まります。そのため、バスソルトを使用した際は追い焚きを避けることが大切です。
一部の成分を含まない専用の入浴剤であれば追い焚き可能な場合もありますが、事前に給湯器や入浴剤の説明書を確認してから使用するようにしましょう。
バスソルトを入れたお風呂を追い焚きしてしまった場合の対処法

もしバスソルトを入れた状態でうっかり追い焚きをしてしまった場合でも、早めに適切な対処をすれば大きなトラブルを防ぐことができます。
ここでは、誤って追い焚きした際の具体的な対処手順をわかりやすくご紹介します。
お湯をすぐに抜き、配管をしっかり洗浄する
もしバスソルトを入れた状態で追い焚きをしてしまったら、最優先でお湯を抜きましょう。
その後、追い焚き機能を使用して未使用のお湯を何度か循環させ、配管内部の塩分や成分をしっかり洗い流すことが必要です。
特に、塩化ナトリウムが配管や金属部分を傷めると言われているため、再度追い焚き機能を使用する前に入念な洗浄が欠かせません。
また、使用されている入浴剤によっては配管内に固まる成分もあるため、手間になりますが、定期的なプロによるメンテナンスも検討してください。
追い焚き機能をオフにし、専用洗浄剤で清掃する
追い焚き可能な機能を備えた給湯器であっても、バスソルトによる内部の劣化を防ぐために、専用の洗浄剤を活用するのがおすすめです。
入浴剤の成分の多くは配管に付着しやすく、それが故障の原因となる可能性があります。専用洗浄剤を用いることで、バスソルトによる塩分や油分などの成分を効果的に除去できます。
自分で行う洗浄が難しい場合は、メーカーのサービススタッフや設備業者に清掃を依頼することで、確実な処置が可能です。
配管の点検を行い、不具合があれば早急に修理する
配管内に塩分が残った場合、時間が経つにつれ金属部分にサビが発生し、水漏れや機能不全のリスクが高まります。
そのため、追い焚きしてしまった後は、一度専門業者に配管の点検を依頼するのがおすすめです。点検によって初期の不具合が発見されれば、修理費用や対応時間を大幅に抑えることができます。
特に、塩化ナトリウムなどの成分が濃いバスソルトを使用した場合は、早めの点検が重要です。
点検を怠ると、給湯器の寿命が大幅に短くなる可能性があるため注意が必要です。
追い焚き可能なバスソルトの特徴

追い焚きに対応したバスソルトは、塩分を含まず成分に配慮されたものがほとんどです。
ここでは、安心して使えるバスソルトの見分け方や選び方についてご紹介します。
塩分を含まないエプソムソルト
エプソムソルトは塩分を含まないため、追い焚き機能が付いたお風呂でも比較的安全に使用できるとされています。
エプソムソルトの主成分は硫酸マグネシウムであり、これには塩化ナトリウムが含まれないのが特徴です。塩化ナトリウムが含まれると、配管や給湯器内部が錆びたり、故障の原因になったりすることがあります。
一方、エプソムソルトは追い焚きによる金属腐食の影響が少なく、安心して使える入浴剤として注目されています。
ただし、製品によっては他の成分が配合されている場合もあるため、購入時は成分表をしっかり確認することが大切です。
天然由来の成分で作られた製品
天然のミネラルを使用したバスソルトは追い焚き機能にも適している場合があります。
特に岩塩や湖塩を使用した製品には、人工的な添加物や化学成分が含まれていないものが多く、配管や給湯器への負担を軽減することが期待できます。
自然塩は溶けやすく、入浴中に漂う微細な固形物が少ないため、機械に詰まりにくいという利点があります。
ただし、国産製品であっても成分によっては注意が必要な場合がありますので、必ずラベルの注意書きを確認してください。
追い焚き対応と明記されている商品
最近では、「追い焚き対応」と明記されたバスソルトが市販されるようになっています。
これらの製品は、追い焚き機能への影響を考慮して設計されており、配管を痛める成分が含まれないか、非常に微量に抑えられてることが多いです。
また、細かな粒子状の塩ではなく、水に溶けやすい形状に加工されている場合もあり、給湯器のフィルターや配管詰まりのリスクが軽減されています。
このように「追い焚き対応」と明記された製品であれば比較的安心して使用することができるといえますが、製品の成分情報もしっかりチェックした上で、お風呂や給湯器に負担をかけない製品を選ぶことをおすすめします。
バスソルトの正しい使い方
バスソルトを安全かつ効果的に使用するためには、使用量や排水のタイミングなど、いくつかの注意点があります。
ここでは、お風呂の設備と肌への影響の両方を考慮した正しい使い方を解説します。
使用量を守って正しく入れる
バスソルトは、入浴剤の一種としてお風呂に適量を入れることで、リラックスを求める人や美容に敏感な人がよく使用するアイテムです。
しかし、適量を守ることが重要です。一般的には200リットルのお湯に対して30g~50gを目安に使用してください。
過剰に入れすぎると、塩分濃度が高くなりすぎて肌が乾燥したり、浴槽や配管を傷めたりする原因になることがあります。
また、使用前には製品のパッケージやラベルに記載された使用量や注意書きをしっかり確認することが大切です。
バスソルトの成分によっては、追い焚き機能の使用が制限される場合がありますので、塩分や酸化物を多く含むものには特に注意しましょう。
お風呂をすぐに排水する
バスソルトを使用した後は、湯船の残り湯をなるべく早く排水することが推奨されます。
使用されたバスソルトの成分、特に塩分(塩化ナトリウム)は、お湯の中に溶けて残るため、長時間放置すると浴槽表面や配管にダメージを与える可能性があります。
特に追い焚き機能を使用している場合、湯が配管内を循環することで、内部に塩分が付着し、錆や劣化を招く原因になります。
毎回使用後には必ず清掃を行い、すすぎ洗いをすることで、配管や浴槽を清潔に保つことができます。
きゅうとうきくん
こうした習慣をつけることで、お風呂を美しい状態で長く使い続けることができるよ!
肌への適応を確認する
バスソルトには、塩化ナトリウムやマグネシウムなどの成分が含まれていますが、人によってはこれらの成分に敏感に反応する場合があります。
お風呂にバスソルトを入れる前に、パッチテストを行うことをおすすめします。
これは、手の甲や腕の内側など肌が薄くデリケートな部位に少量のバスソルトを溶かした水を塗って、異常が出ないかを確認する方法です。
また、敏感肌やアトピー肌の方には、無添加や低刺激性のバスソルト、特にエプソムソルトの使用が適しています。これにより、肌への負担を軽減し、安心してリラックスタイムを楽しむことができます。
まとめ
バスソルトは、お風呂時間をよりリラックスできるものとして人気の入浴剤ですが、追い焚き機能との相性には注意が必要です。
特に自然塩を含むバスソルトは、塩化ナトリウムが配管や給湯器を傷める原因になる可能性があり、追い焚きは基本的に避けるべきです。
一方でエプソムソルトのような追い焚きにも負担の少ないと言われる成分のものもあり、安全に楽しむ方法を選ぶことが重要です。
また、使用後は残り湯を早めに排水し、新たなお湯への交換を行うことで配管や設備のダメージを軽減できます。
バスソルトを正しく使用することは、より快適で安全なバスタイムを実現し、風呂のリラックス効果を最大限に引き出します。
安心かつ効果的に楽しむために、成分や使用方法をしっかり確認し、適切な対応を心がけましょう。
やかんくん
バスソルトって気持ちいいポ〜!でも追い焚きには向かないんだポ?
きゅうとうきくん
その通り。塩分が入ってると配管や給湯器がサビたり故障する原因になるんだ。
やかんくん
じゃあ、間違えて追い焚きしちゃったらどうすればいいポ?
きゅうとうきくん
すぐにお湯を抜いて、配管をしっかり洗浄することだね。専用の洗浄剤を使うとより安心だよ。
やかんくん
「わかったポ!これからは成分や注意書きをちゃんと見て、お風呂も給湯器も大事にするポ〜!