シャワーのお湯が急に熱くなるのはなぜですか？ 

シャワーのお湯が急に熱くなるのはなぜですか？

シャワーを気持ちよく浴びていたのに、急にお湯が熱くなったという経験をしたことがあるかもしれません。温度は変えていないのに、どうしてお湯の温度が急に上がるんだろうと思うものですが、幾つもの原因が重なり合ってこのような現象が発生することがあります。
設定温度は変えていないのに、シャワーの温度が急に熱くなる原因として挙げられるのが、季節ごとの水温との関係です。夏場になると水温が高くなるので、リモコンの温度を設定していても、それよりも熱いお湯が出やすくなってしまうという現象が発生します。 

配管内の水圧・水量の変動

シャワー以外の蛇口からお湯を出している場合も、温度が急に上がってしまうことがあります。
これは蛇口から出る水の量が増加するのに合わせて、配管内の水圧が変わってしまうことで起きる現象です。他にも温度センサーの故障による不具合があります。
経年劣化により温度センサーの反応が鈍くなることがありますが、これが原因でシャワーの温度が急に熱くなったり、冷たくなったりすることがあるのです。 

夏に起こりやすい温度変化の原因とは

夏場は、シャワーのお湯の温度がいつもよりも熱くなる時期です。理由自体はとても簡単で、水道の水の温度が普段よりも高くなっていることから、加熱までにかかる時間が短くなるためです。シャワーに届くまでの配管内や周囲の温度も高くなっているので、お湯の温度が低下せず、そのままシャワーにお湯が届きます。それがシャワーの温度が熱くなる原因なのです。 

夏の温度対策と調整方法

夏場のシャワーの温度が熱いと感じたら、水を多めに出すようにすることで、温度を調整できます。ダイヤル式の温度調節器が蛇口付近にある場合は、いつもよりも低めの位置に回しておきましょう。この現象は夏場にのみ起こるので、故障ではないので安心してください。 

リモコン設定や優先順位が影響することも

シャワーの温度が熱くなってしまう別の原因に、リモコンで設定している温度が高いことがあります。他にはリモコンの優先機能が関係していることもあります。シャワーの温度が熱いと感じたら、リモコンで温度を設定し直してみましょう。温度を下げすぎるとぬるくなったり、冷たい水が出てきてしまうことがあります。 

リモコン優先機能による温度変化

リモコンの優先ボタンの押し方によって、温度が変わってしまうことがあります。
給湯器のリモコンがお風呂専用であれば、この問題は基本的に発生しないのですが、キッチンや洗面台などでもお湯を使用する場合、キッチンの温度とお風呂やシャワーの温度をボタンひとつで変えることができます。それが優先ボタンです。
キッチンで利用する場合は、キッチン側のリモコンの優先スイッチを押すことで、キッチンのリモコンで設定された温度のお湯が蛇口から出てきます。 

温度変化の例と対策

お風呂側のリモコンを優先させると、お風呂のリモコンで設定した温度のお湯が出てきます。
例えばキッチンで使用するお湯の温度を43度に設定し、シャワーの温度を41度に設定したとしましょう。この場合、キッチン側を優先すると43度のお湯がシャワーから出てくるので、熱いと感じてしまうかもしれません。

それを防ぐには、お風呂のリモコンにある優先ボタンを押すことで解決できます。 

水圧や水の量が変わると温度も変わる？

配管内に流れるお湯や水の水圧が原因で急に熱いお湯が出てしまうことがあります。
給湯器は1台としてお湯はキッチンや洗面所、お風呂やシャワーなどのそれぞれにお湯を供給します。
キッチンとシャワーのお湯を同時に使用すると、水圧が低下し、温度が低くなってしまうことがあります。キッチンでお湯の使用をやめると、給湯器で沸かされたお湯が一気にシャワーに流れ込むので、急にシャワーの出が良くなり、熱いお湯が出てくることがあります。 

経年劣化や詰まりの影響

お住まいの家の経年劣化による影響もあります。ある程度年月が経過した建物の場合、水道の水圧が不安定だったり、配管などにゴミなどが堆積して詰まりを起こしてしまったりすることがあります。このような状況だと、温度を一定に保つのが難しくなり、シャワーの温度が急に高くなることもあります。 

給湯器が古くなるのと故障が関係する場合

給湯器は消耗品です。使用期間が長くなれば長くなるほど劣化が進み、故障が発生する可能性が高くなります。シャワーの温度が一定ではなくなる原因が、給湯器の経年劣化により温度を一定に保つことができなくなるという問題です。

原因としては、温度センサーの故障や経年劣化、内部の部品の故障、制御する装置の故障などが挙げられます。 

熱くなったり冷たくなったりを繰り返す場合

お湯の温度が一定ではなく、熱くなったり冷たくなったりを繰り返す場合、給湯器の経年劣化の可能性が高く、故障する確率も高くなります。もし給湯器から異音がしたり温度が一定ではなかったりする場合は、故障を疑いましょう。 

冷水サンドイッチ現象ってなんのこと？

シャワーを使用中、一度止めた後、再びお湯を出すとお湯が熱くなったり、冷たくなったりする現象を冷水サンドイッチ現象と呼んでいます。
給湯器の仕組みとしてはバーナーが点火して、給湯器内部の燃焼装置によりお湯が作られて台所やシャワーなどへ供給する仕組みになっています。 

現象の詳細と特徴

シャワーを使用中、一度止めた後に再びお湯を出すと給湯器内に残ったお湯が高温になり、シャワーから出てきます。この時に熱いと感じます。その後ぬるい湯がシャワーから出て、その次に温められたちょうど良い湯加減のお湯が出てきます。この熱いお湯が出てぬるいお湯が出て、次に適温のお湯が出る事で、ぬるいお湯がサンドイッチされた状態の事を冷水サンドイッチ現象と呼んでいます。
これは給湯器のもともとの特性のことで、回避する術はありません。 

対策方法や専門業者に相談する目安をしろう 

シャワーから出てくるお湯が急に熱くなる場合、リモコンの温度設定を確認しましょう。
キッチンとお風呂のどちらのリモコンを優先にしているでしょうか。これをチェックして、問題がないかどうかを確認します。
夏場はお湯が熱くなる可能性があるので、水を多めに出すか、リモコンの設定温度を下げることで解決できるかどうかをチェックしてみましょう。それでも解決できない場合は業者への相談をおすすめいたします。

【まとめ】シャワーのお湯が急に熱くなるのは、夏場の水温上昇やリモコン設定などが原因です！