給湯器Q&A
給湯器の凍結はいつ溶ける?早く溶かす方法と注意点を紹介

給湯器が凍結してお湯が出ないと「これ、いつ溶けるの?」と不安になりますよね。
給湯器の凍結は、気温や設置環境によっては数時間で解けることもあれば、数日かかることもあります。
この記事では、凍結が自然に溶ける目安の時間から、できるだけ早く安全に溶かす具体的な手順、やってはいけないNG行為まで分かりやすく解説します。
あわせて、再凍結を防ぐコツや事前の凍結予防策も紹介しますので、「凍っちゃった!」というときも落ち着いて対処できるようになります。
目次
給湯器の凍結はいつ溶ける?

給湯器が凍結すると、一般的には自然解凍によって数時間から半日ほどで溶けることがあります。
しかし、外気温や日当たりの条件が悪い場合には、数日経っても解凍されないこともあります。
特に気温が0℃を下回り続けている場合や、給湯器が寒さに晒された位置に設置されている場合は解凍に時間がかかるでしょう。
そのため、焦って急激な方法をとるのではなく、自然解凍を待つことが最もおすすめです。
自然解凍は給湯器や配管を傷つけるリスクを避ける方法として安全であり、特に急加熱を避けることで故障を防ぐ効果があります。
凍結を防止するためには、事前の凍結対策が重要となりますが、万が一凍結した場合は時間をかけて慎重に対応しましょう。
給湯器の凍結を早く溶かす手順

ここでは、凍結してしまった給湯器を早く解凍したい場合の具体的な対処方法を段階的にご紹介します。
それぞれの手順に注意点も含めていますので、正しい方法で安全に解凍してください。
1.給湯器のリモコンの運転ボタンをオフにする
最初に、給湯器のリモコンの運転ボタンをオフにしてください。
これは、凍結した状態で給湯器を使用すると部品に負荷をかけ、故障を引き起こす可能性があるためです。
また、凍結解除中に給湯器が急に作動しないよう安全対策としても重要です。冷え込んでいる日に重要な操作となるので忘れずに実行してください。
2.お湯側に切り替えて蛇口を回す
次に、蛇口をお湯側に切り替え、少しだけ回して待ちましょう。
これにより、少しずつ水が流れ出す可能性が高まります。水が流れ始めると、配管内の凍結した部分も徐々に溶けていきます。
蛇口を完全に開ける必要はなく、常に少量の水が出る程度で問題ありません。この方法は自然に圧力をかけるため、配管や給湯器に無理がかからず安心です。
3.給湯器の給水栓の周りにタオルを巻いてぬるま湯をかける
給湯器の給水栓部分にタオルを巻き、その上からぬるま湯(約30〜40℃)を優しくかけましょう。
この作業は、急激な温度変化を避けながら凍結を溶かすのに効果的です。タオルを巻くことで、ぬるま湯の温かさを効率よく伝えることができ、解凍作業の短縮に繋がります。
また、熱湯を使用すると配管が劣化する危険性があるため、必ずぬるま湯を使用してください。
4.給湯器の給水栓が回るようになったら蛇口を確認する
給水栓周辺の結氷が溶けて栓が回る状態になったら、蛇口の状態を再度確認しましょう。
この段階で水が出るようになれば、凍結解除は完了に近づいています。もしまだ水が出ない場合は、給水栓周りを再度温め、作業を繰り返してください。
焦らずに確認しながら行い、無理に力を加えないようにしましょう。
5.配管周りの水分を拭き取る
最後に、配管や給水栓周りに付着している水分をしっかりと拭き取っておきましょう。
この作業を怠ると、残った水分が再び凍結し新たなトラブルを引き起こす可能性があります。
タオルや布などで丁寧に水分を取り除き、再凍結防止策を徹底してください。この最終ステップは凍結防止の観点からも重要です。
給湯器の凍結を早く溶かしたい時の注意点

ここでは、給湯器の凍結を早く溶かしたい時の大切な注意点について解説します。
凍結解消を急ぐ場合は、方法次第で給湯器が故障するリスクもあるため、適切な対処が必要です。
以下では、誤った対処法に焦点を当てて詳しく説明します。
熱湯で解凍する
給湯器の凍結を解消する際に「熱湯をかける」という方法は避けるべきです。
急激な温度変化により、給湯器や配管に亀裂が生じやすくなるためです。特にプラスチックや金属製の部品は、温度差で膨張や収縮を起こす性質があるため、耐久性が低下し内部破損につながる場合があります。
そして、凍結防止や自然解凍と違い、修理対応が必要になる場合もあります。
ぬるま湯を使用するなど、適切な方法で給湯器の凍結を解消することが重要です。
ドライヤーの熱で解凍する
ドライヤーを使って給湯器を温める方法は一見効果的に思えるかもしれませんが、こちらも推奨できません。
近距離からの集中熱により、配管や外装が劣化する可能性があります。また、ドライヤーの熱風が一定範囲に集中することで、部分的な損傷が生じることもあります。
特に、強い熱を扱う場合は火災リスクが高まる可能性もあるため、注意が必要です。
凍結防止策や自然解凍を検討した方が給湯器にとって安全で効果的です。
電源コードや電源プラグにお湯をかける
給湯器の凍結を解消しようとする際、電源コードや電源プラグにお湯をかける行為は絶対に避けてください。
電気系統に水分が侵入すると漏電やショートの原因となり、大きな安全リスクをはらみます。最悪の場合、火災が発生する危険性もあります。
給湯器が凍結している場合は、まず電源を完全にオフにした上で、タオルやぬるま湯を使った安全性の高い方法で解凍を進めることが推奨されます。
給水栓を力ずくで開ける
給水栓が凍結して動かなくなった際に、力ずくで回そうとするのは避けてください。
凍結した配管や給水栓は一般的に非常に脆くなっています。そのため、無理に回すことで配管の亀裂や部品の破損を引き起こす可能性があります。
特にガス給湯器に接続されている配管では、破損すると修理費用が高額になるケースがあります。
給水栓が凍結している場合は、温めるなどして自然に解凍を待つ形で対応することを強くお勧めします。
まとめ
給湯器が凍結してしまうと、お湯が出ないなどの日常生活に支障をきたすことがあります。
しかし、正しい方法で対処することでトラブルを防ぎ、安全に解決することが可能です。
凍結した場合は自然に解凍されるのを待つのが一番ですが、急ぎの場合はぬるま湯を使った解凍方法を試すことが推奨されます。
決して熱湯を使用したり、力任せに給水給水栓を扱わないように注意しましょう。
また、配管や給湯器の凍結防止対策として、事前に保温材を巻いたり少量の水を流し続けることも効果的です。
万が一、故障や破損が発生した場合は、メーカーや給湯器の交換業者に相談してください。適切な予防と対処法を知っておけば、寒い季節でも安心して給湯器を使用することができます。
やかんくん
給湯器が凍っちゃうと、お湯が出なくて焦るポ〜!でも、自然に溶けるまで数時間〜半日くらいかかることもあるんだポね。
きゅうとうきくん
そうそう。気温が低いままだと数日かかることもあるから、無理に触らず自然解凍を待つのが一番安全なんだ。
やかんくん
早く溶かしたいときは、配管にタオルを巻いて30〜40℃くらいのぬるま湯をゆっくりかけるといいんだポ?
きゅうとうきくん
急激な温度差で配管が割れちゃう危険があるから、ぬるま湯でゆっくり温めるのがコツだよ。
やかんくん
電源プラグやコードに水をかけるのも絶対ダメぽ!漏電したら危険ポ〜!
きゅうとうきくん
もし何をしても溶けない・水が出ない場合は、凍結じゃなく故障の可能性もあるよ。そのときは専門業者に相談して安全に対処するのが安心だね。


