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給湯器は停電するとお湯が出ないって本当?停電後も使えない場合の対処法も解説

停電の際に「お湯が出ない!」と焦った経験はありませんか?
多くのガス給湯器は電気を使って点火や制御を行うため、停電すると一時的に使えなくなる場合があります。
しかし中には、乾電池式の給湯器や停電モードを搭載したモデルなど、停電時でもお湯を使えるタイプも存在します。
この記事では、停電時でも使える給湯器の見分け方、停電復旧後にお湯が出ないときの原因と対処法をわかりやすく解説します。
万が一の停電でも安心してお湯を使えるよう、この記事を通して給湯器の停電対策を万全にしていきましょう。
目次
給湯器は停電しても使える?

給湯器は停電時に使えるものもあれば、使えないものもあります。
ここでは停電時にも使える給湯器や、逆に使用が難しい機種について詳しく解説します。
停電時も使える給湯器
一部の給湯器は停電時でもお湯が使用可能です。
ここでは、どのようなタイプが停電中でも使えるのかをご紹介します。
動力源が乾電池の給湯器
乾電池で駆動する風呂釜や瞬間湯沸かし器などは、停電時でも使用可能です。
これらの給湯器は、乾電池を電源として点火や操作を行うため、外部の電気供給に依存しません。
そのため、災害時や停電時においても、ガスと水が供給されている状態であれば問題なくお湯を使用できます。
ただし、使用中の換気には十分注意し、使用する環境を安全に保つことが重要です。停電が長引く場合に備え、乾電池の予備を用意しておくと安心です。
停電モードが搭載された給湯器
停電モードが搭載された給湯器も、停電時にお湯を使用できる場合があります。
このモードは、給湯器が最低限の機能で稼働できるよう設計されており、別途用意したポータブル電源や自動車のアクセサリーソケットなどから給電することで動作します。
停電モードでは、基本的にシャワーや台所でのお湯の使用は可能ですが、湯はりや追い焚き機能は利用できない点に注意が必要です。
停電対策として、ポータブル電源の利用方法を事前に確認しておくことや、停電モードの操作方法を取扱説明書で確認しておくことで、災害時にもスムーズに対応できるでしょう。
停電時に使えない給湯器
多くのガス給湯器は100V電源を使っているため、停電時には動作しなくなります。
こうした給湯器は、点火や操作をリモコンや内部の電子システムで行っていますが、これらの強制操作には電源が必要です。
そのため、停電になるとリモコン表示が消えるだけでなく、給湯機能そのものが停止します。
例えば、標準的な家庭用ガス給湯器や追い焚き機能付きの全自動風呂設備などは、停電時には使用できません。
そして、停電復旧後も時計設定や温度設定がリセットされていることが多く、その再設定が必要になる場合があります。
きゅうとうきくん
停電時や停電後に想定される対応を事前に準備しておくことが大切だよ!
停電モード搭載の給湯器の使い方

停電モードを搭載した給湯器なら、災害時や停電中でも給湯が可能です。
ここでは、停電モードを活用して給湯器を使う方法をご紹介します。
以下では具体的な手順を詳しく解説します。
停電対応ユニットをポータブル電源や自動車に接続する
停電モード対応の給湯器を使うには、最初に停電対応ユニットをポータブル電源に接続します。
このユニットがいわば給湯器の代替電力源として機能し、電気を供給します。特に災害時や台風による停電でも、ガスと水道が利用可能な環境であればこの方法が有効です。
ただし、自動車を使用する場合はエンジンを適切に始動させた状態で接続し、騒音や排気ガスの安全確保を忘れないようにしてください。
ポータブル電源を使用する場合は、容量が十分であることを事前に確認しておくことが大切です。
給湯器のプラグを停電対応ユニットに接続する
続いて、給湯器の電源プラグを停電対応ユニットに接続します。
この接続により、停電で供給されなくなった電気を補う形で、給湯器が正常に動作するようになります。
給湯器のプラグ位置をあらかじめ確認しておくと、停電時でも手早く対応が可能です。
また、接続作業を行う際は手元が暗い場合が多いため、懐中電灯やランタンなどの明かりを確保して作業してください。
プラグが確実に接続されていないと、電源が供給されず給湯器が使用できない場合がありますので注意しましょう。
給湯器リモコンから「停電モード」を選択する
停電対応ユニットを接続した後は、給湯器のリモコン操作が必要です。リモコンの設定メニューから「停電モード」を選択し、機能を有効化します。
このモードを利用することで、最低限のお湯を使用することが可能となります。
ただし、停電モードでは浴室暖房や追い焚き機能など、通常時に利用できる一部の機能が制限される場合があります。
安全面を考慮し、給湯を開始する前に換気を十分に行い、使用中も異常がないかを確認しながら使うことが重要です。災害時などには、操作手順の確認や使用ガイドを身近に置いておくと安心です。
停電時に給湯器を使用する際の注意点
停電時に給湯器を利用する場合、注意するべき点を理解して安全に使用することが重要です。
ここでは、給湯器を使う際にガス漏れや安全確保のために必要なポイントについて解説します。
安全を確保する
停電中は周囲が暗くなり作業が困難であるため、安全を確保するための対策を講じる必要があります。
懐中電灯やランタンなどを用いて、十分な明かりを確保することは最優先です。
停電時には湯沸かし器の操作も確認しにくくなるため、明かりの用意が重要です。
また、部屋の換気状況を整えることも大切です。ガス給湯器を使用するときには十分な換気が必要ですが、停電中は換気システムが停止している場合があります。
そのため、窓を開けたり、屋内の空気の流れを確保して安全に使用できる環境を整えましょう。
さらに、給湯器周辺で不用意に火を扱わないよう注意してください。
特に地震や台風後の停電時は、建物や設備に損傷がある場合があり、予期しない事故が起こる可能性があります。
安全対策を徹底し、安心して給湯器を利用するよう心がけましょう。
給湯器が停電後(復旧後)も使えない場合の対処法
停電後に給湯器が復旧せずお湯が出ない場合は、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、具体的な原因の特定方法やその対応策を解説していきます。
エラーコードを確認する
停電後に給湯器が動作しない場合、まずリモコンにエラーコードが表示されていないか確認してください。
多くの給湯器は、異常が発生した際にエラーコードを表示し、原因の特定を補助します。
エラーコードの番号が分かった場合は、各メーカーの取扱説明書や公式サイトを確認し、対応方法を調べることができます。以下はよくあるエラーコードの一部です。
| エラーコード | エラー内容 |
|---|---|
| 73 | 給湯器の電気系統での異常 |
| 76 | リモコン伝送の異常 |
| 610 | ファンモーター本体の劣化故障/電装基板故障 |
| 760 | リモコンの通信不良 |
表示されたエラーが解消しない場合は、給湯器のメーカーに問い合わせることをおすすめします。
▶リンナイのエラーコード
▶ノーリツのエラーコード
▶パロマのエラーコード
▶パーパスのエラーコード
▶ハーマンのエラーコード
ブレーカーが落ちていないか確認する
停電後に給湯器が動作しない原因として、ブレーカーが落ちていることが挙げられます。
給湯器は通常、電源を使用して稼働しており、停電後に電力が復旧してもブレーカーがオフのままだと給湯器は作動しません。
最初に、家庭の分電盤を確認し、ブレーカーがオフになっている場合はオンに切り替えてください。
ただし、ブレーカーをオンにした際に再び落ちてしまう場合は、給湯器に異常があるか、家庭内の他の電気機器に問題がある可能性が考えられます。
この場合、専門の電気技師や給湯器の修理業者に相談するのが安全です。
台風や地震などの災害後は特に電気配線に損傷が発生していることもあるため、周囲の状況も注意深く確認してください。
大家さんや給湯器の交換業者に相談する
賃貸物件で給湯器が動作しない場合、まずは大家さんや管理会社に連絡しましょう。
賃貸物件では給湯器の修理や交換が物件管理者の責任で対応されることが一般的です。
問題を正確に伝えるため、事前にエラーコードや発生している状況の詳細を整理しておくとスムーズです。
一方、持ち家の場合は、給湯器の設置業者や交換業者に相談してください。
近年の災害や停電の頻発により、多くの業者が迅速な対応を提供しています。
例えば、停電が原因で給湯器が動作しない場合、制御基盤に問題があるか電源自体に異常が認められる可能性があります。
そのような状況に備え、台風や地震などの災害時でも迅速かつ丁寧な対応をしてくれる信頼できる業者を選ぶことが重要です。
設備が古い場合は、新しい停電対応機能付きの給湯器への交換を検討するのもよいでしょう。事前に災害に備えることは日々の暮らしを安心して送るための基盤となります。
停電時に給湯器を使えるようにする対策方法

停電時でも給湯器を使いたいと考える場合、事前に適切な準備をしておくことが重要です。
ここでは停電対策として確認しておきたいポイントを紹介します。
使用中の給湯器が停電時も使えるタイプか確認する
まず大切なのは、現在お使いの給湯器が停電時にも使えるタイプかどうかを確認することです。
例えば、乾電池を動力源とする「風呂釜」や「瞬間湯沸かし器」のような製品は停電時でも使用可能です。
一方、ほとんどのガス給湯器は100V電源を必要とするため、停電時に動作しない場合が多いです。取り扱い説明書をチェックするか、製品の型番を確認してインターネットやメーカーに問い合わせると良いでしょう。
停電時の給湯を重視する場合には、停電対策機能が搭載された給湯器に買い換えるのも1つの方法です。
ポータブル電源・発電機を用意する
停電時に給湯器を使用するために、ポータブル電源や小型発電機を用意するのも良い対策です。
停電が起きた場合、給湯器の電源が必要になることが多いですが、電力を外部から供給することで問題を解決できます。
これにより、ガス給湯器を一時的に使用できる環境を確保できます。特に台風や地震といった災害が多発する地域では、このような対策を講じておくことが重要です。
購入時には給湯器の消費電力に見合った出力の電源を選ぶ必要があります。また、使用方法や安全対策について事前に理解しておき、停電時でもスムーズに対応できるように準備を整えましょう。
給湯器のプラグ位置などを確認しておく
停電時にスムーズに給湯器を使うためには、普段から給湯器のプラグ位置や電源の状況を確認しておくことが必要です。
給湯器本体やその周辺がすぐにアクセス可能な状況にあるかをチェックし、床置き型や壁掛け型など製品の形状に応じて作業しやすい環境を整えておきましょう。
また、停電時にポータブル電源や停電モードを活用する場合には、どのコンセントに電源を差し込むべきかを把握しておくことが大切です。
これにより、停電時のトラブルを回避するだけでなく、迅速で安全な対応が可能になります。災害時の備えとして、一度実際の手順を試すこともおすすめです。
まとめ
給湯器は日常生活に欠かせない設備ですが、停電時には機能が制限される場合があります。
特に100V電源を使用する給湯器は停電時に作動しないため、台風や地震など災害時に備えて停電モード搭載タイプや乾電池駆動タイプの導入を検討すると良いでしょう。
また、停電対応ユニットやポータブル電源を準備することで停電時もお湯を確保可能です。安全に利用するためには、停電時の注意点や操作方法を事前に確認しておくことが重要です。
災害や停電後に給湯器が使えない場合の対処法も含め、万が一に備えた準備をお忘れなくしましょう。
やかんくん
停電のときにお湯が出なくてビックリする人が多いって聞いたポ〜。
きゅうとうきくん
そうなんだよ。ガス給湯器はね、実はガスだけじゃなくて点火や制御で電気が必要になるから、多くの機種は停電中に使えなくなっちゃうんだ。
やかんくん
でも停電中でもお湯が出る給湯器があるらしいポ!
きゅうとうきくん
あるよ!たとえば乾電池で動く給湯器や、停電モード搭載の給湯器。条件がそろえば停電中でもお湯が使えるんだよ。
やかんくん
停電モードって頼もしいポ〜。
きゅうとうきくん
ポータブル電源や車の電源につなぐことで、最低限のシャワーや台所のお湯が使えるんだ。ただし追い焚きや湯はりは使えない場合が多いから気をつけてね。


