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給湯器Q&A

給湯器のドレン排水とは?垂れ流してもいいのか解説

給湯器のドレン排水とは?垂れ流してもいいのか解説

エコジョーズなどの高効率給湯器を設置すると、「ドレン排水」と呼ばれる結露水が発生します。
見た目はただの水でも、実は弱酸性で環境や配管に影響を与える可能性がある排水です。そのため、垂れ流しにしてよいのか、どのように処理すべきかを理解しておくことが大切です。

この記事では、ドレン排水の仕組みや法的な扱い、垂れ流しの可否、戸建て・集合住宅別の処理方法、凍結時の対処法まで詳しく解説します。正しい知識を身につけて、安全で長く使える給湯器環境を整えましょう!

きゅうとうきくん

酸性と聞くと心配だよね…。でも、エコジョーズには安全な水にする中和器があるんだ。だから、正しい排水ルートになっていれば安心!これから詳しく説明していくね!

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給湯器のドレン排水とは

給湯器から排出されるドレン排水は、エコジョーズを設置する際に重要なポイントの一つです。ここでは、ドレン排水がどのような特性を持つのかや、その適切な取扱いについて詳しく解説します。

ドレン排水は「汚水」扱い

ドレン排水とは、給湯器が燃焼した際に排出される結露水を指します。特に、省エネ型給湯器であるエコジョーズでは、高い熱効率を実現するために発生するもので、一日当たり500~1,500ml程度が排出されます。
このドレン排水は、下水道法上では「生活・事業に起因する廃水」とされ、「汚水」として分類されます。
そのため、適切な取扱いを行わないと環境や設備に悪影響を与える可能性があります。具体的には、酸性の性質を持つため、金属部品や配管を腐食させることがあるほか、放置することでカビや不快な臭気の原因となります。

エコジョーズなどの設備を効果的かつ安全に利用するためには、ドレン排水の性質を理解し、適切に対応することが必要です。

ドレン排水は適切な処理が必要

給湯器のドレン排水を適切に処理することは、設備の長期的な使用や周囲への影響を緩和するために重要です。その理由は以下の通りです。

排水の酸性度

ドレン排水は通常pH3程度と酸性度が高く、適切に処理しないと排水管を腐食させるリスクがあります。エコジョーズを設置する場合は、エコジョーズ給湯器内の中和器(炭酸カルシウム充填)を通過することで中性(pH7程度)になります。

環境への配慮

ドレン排水は「汚水」扱いとなるため、垂れ流しにすると周辺環境や公共設備への影響が避けられません。

法的な基準の遵守

国土交通省のガイドラインによると、ドレン排水は雨水と同様に扱うことも可能ですが、適切な排水ルート確保が必須です。

健康被害の防止

処理を怠ると、カビや異臭が発生するだけでなく、住居環境全般への負担が増加します。

これらの理由から、ドレン排水は単に排出される水ではなく、設備の維持管理や住環境保護の観点から計画的に取り扱う必要があります。

給湯器のドレン排水は垂れ流してもいいのか?

給湯器のドレン排水をそのまま垂れ流しても、基本的には法的な問題はありません。
その理由として、ドレン排水はエコジョーズなどの省エネタイプの給湯器で発生する結露水であり、中和器を通じて酸性から中性に変化しているためです。
しかし、注意すべき点もあります。たとえば、垂れ流しによって地面や周囲に悪影響を及ぼす場合があります。
また、ドレン排水は国土交通省のガイドラインで生活・事業に起因する廃水、すなわち「汚水」として位置づけられているため、適切な処理や排水経路を確保することが推奨されています。
特にマンションでは共用部分への影響や近隣住民への配慮が必要です。

設置業者がエコジョーズを正しく取り付けたうえで、適切な排水ルートを確保すれば、心配はありません。

参考:平成24年3月30日 国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課

給湯器のドレン排水の適切な処理方法

給湯器のドレン排水は、適切に処理することでトラブルを未然に防ぐことができます。ここでは、戸建てや集合住宅ごとに分けて具体的な処理方法を紹介します。

戸建ての場合

戸建て住宅では、給湯器のドレン排水を雨水排水系統や汚水系統に流す方法が一般的です。以下では、4つの処理方法について詳しく説明します。

【雨水排水系統】側溝からの排水

給湯器から出たドレン排水を、住宅敷地内の排水路から近くの側溝へ流す方法です。
この場合、ドレン排水が中性化されていることを確認する必要があります。中性化が不完全だと酸性が強くなり、側溝や道路のコンクリートを腐食させる恐れがあります。
必ず中和器の点検や整備を行い、安全に処理しましょう。

【雨水排水系統】雨樋からの排水

ドレン排水を直接雨樋に流す方法もあります。
雨樋は雨水を処理するために設置された設備ですが、一定量のドレン水であれば対応可能とされています。

ただし、雨樋が古い場合や排水能力が限られている場合は、詰まりや破損の原因になることも考えられます。定期的な掃除や点検を心がけましょう。

【雨水排水系統】雨水枡からの排水

雨水枡を活用した排水も適切な方法の一つです。
雨水枡は敷地内の雨水を一時的に貯めて排出する設備で、ここにドレン水を流すと周囲に漏れる心配が少なく安心です。
ただし、周辺環境や雨水枡の容量によっては容量オーバーのリスクもあるため、雨量が多い地域では注意が必要です。

汚水系統からの排水

ドレン排水を住宅内の汚水系統に直接流し込む方法は、実用的かつ安全性も高い方法の一つです。
ただし、汚水系統は台所やトイレなどで排出される「生活汚水」を処理するために設計されているため、配管記載の指示に従い施工を行うことが重要です。
また、配管内部が詰まらないように定期的なメンテナンスも必要です。

集合住宅の場合

集合住宅では戸建てとは異なる排水処理が必要です。ここでは、代表的な6つの排水方法について解説します。

パイプスペースから立て管への排水(新設時の方法)

新設時には、パイプスペースを経由して、立て管へドレン排水を流す方法もあります。
立て管は集合住宅で複数の階層からの排水を一本化しているため、詰まりや逆流を防ぐために適切な配管設置が重要です。
また、配管内の異物や汚れが原因となりトラブルが発生する場合もあるため、定期的な点検を心がけましょう。

ベランダから側溝への排水

集合住宅の中には、ベランダに給湯器が設置されている場合もあり、そこから直接側溝に排水を流す方法が選ばれることがあります。
この場合、ドレン排水がベランダ床や壁面を濡らすことで腐食やカビが発生するリスクがあります。
ベランダの防水加工や排水ルートの設計を行い、上記リスクを最小限に抑える工夫が必要です。

ベランダから立て管への排水(新設時の方法)

この方法では、新設時に給湯器が設置されたベランダからドレン排水を立て管に直接流します。
この際、排水が途中で漏れたり、他の部屋に影響を与えたりしないように配管の接合部や隙間をしっかり密閉することが重要です。
また、ベランダ全体の排水ルート設計もトラブル防止において大切なポイントです。

給水器内部から浴室排水経路への排水

集合住宅では、給水器内部の排水処理が浴室の排水経路と直結する形で設置されている場合があります。
この方法は漏水のリスクが少ないものの、給湯器内のフィルターや排水経路の詰まりが原因で正常に排出されなくなる可能性があります。
メーカーが推奨するメンテナンスを定期的に行うことが不可欠です。

三方弁切り替えによる浴室排水経路からの排水

三方弁式の切り替え機構を使用し、浪費なくドレン排水を効率的に浴室の排水口へ導く方法です。
この仕組みは非常に効率的ですが、切り替え部分のスムーズな動作を定期確認する必要があります。
また、浴室排水の流れが悪い場合は逆流の原因となりうる点を注意しましょう。

給湯器のドレン排水が凍結した場合の対処法

寒冷地や厳冬期には、給湯器のドレン排水が凍結してしまうことがあります。
ここでは、凍結時に最も安全で効果的な対処法について解説します。以下では、自分でできる対応方法に関する詳細をご紹介します。

自然解凍を待つ

給湯器のドレン排水が凍結した場合、最も安全で一般的な対処法は自然解凍を待つことです。
凍結した部分に余計な力を加えず、外気温の上昇とともに氷が自然に溶けるのを待つ方法は、配管や機器にダメージを与えないため安心です。
特にエコジョーズなどの省エネタイプの給湯器は内部機構が精密で、無理に熱を加えたり力を加えると故障のリスクが高まります。
自然解凍を促すためには、給湯器周辺を日が当たる場所に移動させたり、周囲の遮蔽物を取り除いて解凍しやすい環境を整えることが効果的です。
また、この方法は特別な道具やコストがかからないため、誰でも簡単に行える対処法としても推奨されています。

ぬるま湯をかける

もし早急に解決が必要であれば、ぬるま湯をかける方法もあります。
ただし、注意点として、いきなり熱湯をかけると配管の破損や急激な温度変化による故障の原因になるため避けてください。
適温は30~40℃程度が安全です。また、直接かけるのではなく、タオルで凍結部分を覆い、その上からぬるま湯をゆっくりかけると氷だけを効率的に溶かすことができます。
このタオルの使用は、熱が急激に配管に伝わるのを和らげる役割を果たし、配管の保護に役立ちます。
また、この方法で凍結が解消したら、次回同じ問題が起こらないよう、保温対策や配管凍結防止ヒーターの設置検討をおすすめします。

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やかんくん

ドレン排水って、ただの水かと思ってたポけど、実はちょっと気をつけないといけないんだポね!

きゅうとうきくん

エコジョーズから出るドレン水は酸性だから、ちゃんと中和してから排水しないと配管を傷めたり、周囲に影響が出ることもあるんだよ。

やかんくん

なるほどポ〜!じゃあ、垂れ流しは基本OKでも、排水ルートや環境をちゃんと考えるのが大事ポね!

きゅうとうきくん

その通り!特にマンションなんかでは、共用部分への配慮も必要だから、設置業者に相談して正しく処理するのが安心だよ。

やかんくん

凍結のときも無理に熱湯をかけちゃダメポ!ぬるま湯でゆっくり溶かすのがポイントだポ!

よくある質問

給湯器のドレン排水は垂れ流しできますか?
給湯器のドレン排水を垂れ流しにすることは基本的に可能ですが、注意が必要です。エコジョーズなどの省エネタイプの場合、ドレン水は中和器を通過してから排出されるため、中性に近い状態となり環境に大きな害はありません。しかし、法的には「汚水」とされており、住宅周辺での排水場所によっては近隣トラブルや水はけの悪化につながる可能性があります。したがって、ドレン排水は適切な処理を行うことを推奨します。
給湯器のドレン排水とは何ですか?
給湯器のドレン排水とは、主にエコジョーズなど省エネ機能を備えた機種で排熱を再利用する際に発生する結露水のことを指します。ドレン水は熱交換器の効率を高める過程で生じるもので、通常酸性(pH3程度)となっています。そのため、中和器を通すことで中性に近づけた上で排出される仕組みです。この水は臭いや汚れはほとんどありませんが、法的には「汚水」として扱われます。
ドレン水はどうやって排出されますか?
ドレン水は、給湯器内部の熱交換が原因で発生する結露の水分が、給湯器に接続された専用の排水管を通じて排出されています。一般的に、この排水管の先端は庭や側溝、雨水枡などに接続されています。エコジョーズのような省エネタイプでは、排出される前に中和器を通すことで酸性から中性に調整され、環境への影響を軽減します。また、排出量は1日あたり500~1,500mlと個々の使用状況に応じて変化します。
給湯器のドレン水の捨て方は?
給湯器のドレン水を適切に捨てる方法は、戸建てやマンションなど住宅の種類に応じて異なります。戸建ての場合は専用のドレン排水管を側溝や雨水枡に接続するのが一般的です。一方、マンションなど集合住宅ではパイプスペースを活用して排水が行われます。一時的にドレン水を処理する場合には、バケツや受け皿で受け止めた後、排水管を経由して処理するのが望ましいです。いずれの場合も、周囲への配慮が大切です。
給湯器のドレン配管の掃除はどうすればいいですか?
給湯器のドレン配管は定期的な掃除が推奨されます。掃除を怠ると、カビや汚れが蓄積し、排水の詰まりや異臭の発生原因となります。掃除方法としては、配管周辺を清掃し、適切な清掃ブラシや洗浄剤を利用して内部の汚れを取り除きます。また、特に冬場は凍結のリスクがあるため、定期的な確認が必要です。清掃作業が難しい場合は、メーカーや給湯器の交換業者にメンテナンスを依頼することをおすすめします。

このコラムを書いた人

キンライサー

給湯器交換サービス
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メディア運営担当

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