給湯器Q&A
給湯器が漏電してるかも!原因や症状、対処法を解説

給湯器は毎日の生活に欠かせない設備ですが、電気を使う機器である以上「漏電」のリスクも避けられません。
漏電を放置すると感電や火災といった重大な事故につながる可能性があり、早期発見と正しい対処がとても重要です。
この記事では、給湯器が漏電する主な原因や現れる症状、実際の対処法や日常的にできる予防策について解説します。安心・安全に給湯器を使用するために、ぜひ参考にしてください。
目次
給湯器が漏電する原因

給湯器の漏電は、放置すると感電や火災といった重大なリスクを引き起こす可能性があります。
ここでは、漏電が起こる主な原因について詳しく解説し、それぞれのポイントを確認していきます。
給湯器の水漏れ
給湯器の内部に水が漏れたり、外部から水がかかることで漏電する場合があります。
特に、配線や基板が水にさらされることで、絶縁性が低下し電流が本来の通り道から漏れる原因となります。
また、長期間使用している給湯器では、接続部分やタンクに劣化が見られ、水漏れが生じやすくなります。
水漏れは早期発見が重要であり、リモコンスイッチが入らない場合や漏電ブレーカーが落ちたときには、まず水漏れの確認をすることが大切です。
水漏れが発見された場合は、自分で対処しようとせず、メーカーや給湯器の交換業者に相談するのが安全といえます。
給湯器内部へのほこり・ゴミ・虫・雑草などの侵入
給湯器内部にほこりやゴミがたまると、それらが湿気を帯びて電気を通しやすい状態になり、漏電の原因になることがあります。
例えば、虫が給湯器内部に侵入して基板の上に居座る、雑草が給湯器の通気口に絡むといったケースも報告されています。
このような異物の侵入を防ぐには、設置場所を定期的に掃除し、できる限り風通しの良い場所に給湯器を設置することが効果的です。季節の変わり目や大雨の後などは、特に点検を行うと安心です。
給湯器の配線や部品の経年劣化
給湯器も長期間に渡って使用することで、内部の配線や部品が劣化してきます。絶縁体が劣化すると電流が漏れやすくなり、漏電のリスクが高まります。
また、経年劣化により部品が脆くなると、細かな亀裂や熱によるダメージが蓄積し、故障につながることもあります。
特に設置から10年以上経過した給湯器では、部品交換や点検が必要な場合が多く、メーカーや給湯器の交換業者による定期点検を受けることが望ましいです。
電気代が急激に高くなったり異常な動作が見られた場合には、配線や部品の劣化の可能性を疑うべきでしょう。
コンセントの緩み
給湯器に接続されているコンセントの緩みが、漏電の直接的な原因となることもあります。
緩んだコンセントでは接触が不十分になるため、過熱や火花が発生しやすくなり、漏電リスクが高まります。
また、緩みによって埃や湿気が溜まりやすくなり、それらが通電を助長して漏電を引き起こすこともあります。設置場所によっては、雨水がコンセントにかかるケースもあり、注意が必要です。
コンセント部分を定期的に点検し、緩みを発見した場合は速やかに交換や修理を行うことが重要です。
きゅうとうきくん
安全のため、点検作業もメーカーや給湯器の交換業者による対応がおすすめだよ!
給湯器が漏電している場合の症状
給湯器が漏電している場合には、さまざまな異常が現れることがあります。
ここでは、漏電が原因で起こり得る具体的な症状について解説します。以下ではそれぞれの症状について詳しく見ていきます。
リモコンスイッチが入らない
給湯器のリモコンが入らない、またはすぐに切れてしまう場合は、給湯器本体側で漏電が起きている可能性があります。
一般的に「ブレーカーが頻繁に落ちる=漏電」と言われますが、家庭の分電盤にある漏電遮断機が必ずしも落ちるとは限りません。
ほとんどの給湯器本体には独自の漏電ブレーカーが内蔵されており、そちらが先に作動して電源供給を遮断するためです。
その結果、リモコンが入らなくなったり、電源が勝手に切れるといった症状が出ます。
なお、給湯器本体に搭載されている漏電ブレーカーは本体カバーを開けなければ作動しているかどうか確認できません。
内部には高電圧が流れており、一般の方が開けるのは危険です。
そのため、こうした症状がある場合は自分で分解や点検を行わず、メーカーや給湯器交換業者に早めの点検を依頼することをおすすめします。
給湯器が全く使用できない
漏電ブレーカーが水漏れにより作動しない場合は、リモコンスイッチが入らなくなり全く使用できなくなります。
もしも給湯器が動かない場合は、メーカーや給湯器の交換業者に相談してください。
エラーコードが表示される
最近の給湯器には、異常を感知した際にエラーコードを表示する機能が付いています。
これにより、漏電が疑われる場合にもエラーコードを通して異常が通知されることがあります。
エラーコードが表示された際には、取扱説明書で内容を確認するか、メーカーのサポートセンターに問い合わせて状況を確認するとよいでしょう。
エラーコードが漏電を示している場合、使用を中止して速やかにメーカーや給湯器の交換業者に相談することが重要です。
異音や異臭がする
漏電が進行すると、給湯器から異音や異臭がするケースがあります。
特に、漏電によるスパーク音や、焦げたような臭いが発生する場合は、給湯器内部で問題が発生している可能性が高いです。
このような状況では、感電や火災のリスクが伴うため、速やかに使用を中止し、電源を切ってメーカーや給湯器の交換業者に点検を依頼する必要があります。異音や異臭は放置せず、早期の対処を心がけましょう。
給湯器が漏電している場合の対処法
給湯器が漏電している場合、無理に自分で対処しようとせず、速やかにメーカーや給湯器の専門業者に相談することが重要です。
漏電は感電や火災の危険を伴うため、専門的な知識が求められる作業です。
例えば、配線や基板に水漏れが原因で問題が生じている場合、誤った作業を行うと火災のリスクを高める可能性があります。
また、ブレーカーが頻繁に落ちる場合や電気代が急激に高騰している場合も、原因を一つひとつ確認するのは専門業者でなければ困難です。
特に、内部の配線や部品が経年劣化している場合、自分での修理はさらに危険が伴います。給湯器の故障や漏電を疑った際は、まず給湯器の電源を切り、メーカーや給湯器の交換業者による点検や修理を速やかに依頼するようにしましょう。
安全を確保するため、自身で解決を試みることは避けてください。
給湯器の漏電を防ぐ方法とは
給湯器が漏電すると感電や火災などの大きなトラブルに発展する可能性があります。
ここでは、漏電を防ぐために必要なメンテナンス方法や安全対策について解説します。
定期的に給湯器のメンテナンスをする
給湯器の漏電を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
理想的にはメーカーや給湯器の専門業者による点検を依頼することが望ましいですが、日常的に自分でできるメンテナンスもいくつかあります。以下のポイントを意識して清掃や点検を行いましょう。
- 外装のお手入れ:外装に汚れが付着しないように、柔らかい布で拭くなどして清潔に保ちます。
- 給湯器設置付近が雨も降っていないのに濡れていないか定期的に確認する
- 給気口や排気口のお手入れ:ホコリやゴミが詰まると部品の故障につながるので、周辺の清掃を行いましょう。
これらの作業を定期的に実施することで、給湯器の効率を保ち、漏電のリスクを軽減できます。
また、異常を発見した場合は早めにメーカーや給湯器の交換業者に相談しましょう。
まとめ
やかんくん
漏電って聞くと、ちょっと怖いポ……。感電とか火事になったら大変ポ!
きゅうとうきくん
給湯器の漏電は水漏れやほこりの侵入、配線の劣化なんかが原因になるんだ。放っておくと本当に危ないよ!
やかんくん
リモコンが急に切れたり、焦げたニオイがしたら要注意ポ!
きゅうとうきくん
そんな時は自分で触らず、すぐにメーカーか交換業者へ連絡だよ。
やかんくん
定期的なお掃除とか点検も大事ポ!ほこりや虫が入らないように気をつけるポ!