給湯器Q&A
給湯器の使い方を解説!ボタンの種類やお湯張り方法などを紹介

給湯器は毎日の生活に欠かせない設備ですが、リモコンに多くのボタンや機能があるため「使い方がよく分からない」と感じる方も少なくありません。
正しく使えば、お風呂のお湯張りや追い焚きが簡単になるだけでなく、光熱費の節約や安全性の向上にもつながります。
この記事では、給湯器リモコンのボタンの種類やお風呂のお湯張り方法、オート機能とフルオート機能の違い、さらに節約のコツや注意点まで詳しく解説します。
給湯器をより便利に、安心して使いこなすための参考にしてください。
目次
給湯器の使い方|ボタンの種類

ここでは、給湯器リモコンの各ボタンについて詳しく解説します。
以下では、よく使われる「運転」「ふろ自動」「おいだき」などのボタンを中心に、正しい使い方や注意点を紹介します。
ふろ自動ボタン・自動ボタン
ふろ自動ボタンは、ボタンひとつで浴槽に適量のお湯を張ってくれる便利な機能です。
このボタンを押すと、あらかじめ設定した湯温・湯量で自動的にお湯張りが行われます。忙しいときや家事の合間でも手間を省けるので、多くの家庭で重宝されています。
ただし、使用前に配管が清潔であることを確認し、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。不具合があった場合にはメーカーや給湯器の交換業者に相談しましょう。
おいだきボタン
おいだきボタンは、既に溜まっているお湯を再び温め直すための機能です。
特に家族で入浴時間がバラバラの場合、浴槽の水温が下がってしまう場面で便利です。
この機能はガスを使うため、頻繁に使用する場合は光熱費が高くなることもあります。
そのため、お湯が冷めにくいふたを使用するなど、上手に使い分けるのがポイントです。
また、長時間お湯を放置すると衛生状態が悪化する可能性があるため、必要以上に使用しないよう注意してください。
優先ボタン
優先ボタンは、リモコンのある部屋で給湯温度調整が出来る状態にするためのボタンです。
例えば、キッチンでこのボタンを押せば、その場で湯温調節の設定が可能になります。風呂場とキッチンのどちらもリモコンがある家庭の場合、「どちらの場所で操作するか」を切り替える際に活用されます。
必要のない場合に押すと操作ができなくなるケースもあるため、使用するタイミングに注意しましょう。
呼び出しボタン
呼び出しボタンは、キッチンや風呂場など離れた場所にいる家族へ、音で知らせるための機能です。
このボタンを押すと、相手側のリモコンに呼び出し音が鳴ります。
例えば、風呂場から「お湯の温度を変えてほしい」とお願いしたいときや、キッチンから家族を呼びたいときに便利に使えます。
ただし、緊急時以外の使用は避け、他の家族に迷惑をかけないよう配慮することも大切です。
給湯器リモコンの機能を活用し、家庭内のコミュニケーションをよりスムーズにしましょう。
通話ボタン
給湯器のリモコンについている通話ボタンは、キッチンと風呂場をつなぐ便利な機能です。
特に、家族が声をかけにくい状況でも、ボタン一つでやりとりが可能となります。例えば、入浴中にガスやお湯の調整を依頼したい場合などに役立ちます。
この機能を使うことで、日常の小さな手間が減り、コミュニケーションがスムーズになります。
給湯温度ボタン
給湯温度ボタンは、キッチンや風呂で使うお湯の温度を調整するための重要な機能です。
このボタンを使えば、使用目的に応じた最適な温度を設定することができます。
例えば、油汚れの食器洗いは高温、手を洗う場合は低温など用途に合わせた設定が可能です。
ただし、高すぎる温度設定は安全面で問題が生じることもあるため、使用前に注意が必要です。この機能を活用することで、快適かつ効率的にお湯を利用できます。
ふろ温度ボタン
ふろ温度ボタンは、浴槽に張るお湯の温度を設定する際に使用します。
家庭に合った最適な温度を選択できるため、特に快適な入浴環境を整えるのに役立ちます。また、湯温が適切でない場合、ボタンを調整すればすぐに変更可能です。
温度管理が適切に行えることで、消費エネルギーも抑えられるため節約効果も期待できます。
ふろ湯量ボタン
ふろ湯量ボタンは、浴槽に張るお湯の量を調整するためのボタンです。
この機能は家族の入浴スタイルや浴槽のサイズに応じて、節水や効率的なお湯の利用を可能にします。
例えば、子どもが少量のお湯で短時間入浴したい場合や、成人がたっぷりのお湯を使ってリラックスしたい場合に合わせて設定が可能です。
必要以上に給湯しないため、無駄のない使い方ができるのが特徴です。また、適切な設定は給湯器の寿命を延ばす効果も期待できます。
保温時間ボタン
保温時間ボタンは、お湯が一定時間適温を保つよう調整する機能です。
このボタンを活用すると、浴槽のお湯が冷めやすい気温の低い季節でも快適に利用できます。
特に、家族が長時間にわたってお風呂を使う場合は、全員が快適に入浴できるよう保温機能が役立ちます。
一方で、必要以上に保温時間を長く設定するとガスやエネルギーの消費が増えるため、家庭の利用スタイルに合った設定が重要です。
この機能を適切に使うことで、安全で快適な入浴環境を維持できます。
たし湯ボタン
たし湯ボタンは、浴槽内のお湯の温度が下がったり、湯量が不足してしまったりした場合に便利な機能です。
このボタンを押すだけで、一定量のお湯を追加することができます。家族の異なる入浴時間に応じて湯量を調整する際や、もう少しだけお湯が欲しい場合に活用されます。
お湯を足す際には、給湯器の設定やリモコンで表示される湯温を確認し、必要以上に足しすぎないよう注意しましょう。
また、ガス代の節約のためにも、使用頻度を抑える工夫が大切です。
たし水ボタン
たし水ボタンは、溜めた湯が熱いと感じたときに浴槽内の湯温を下げるために使用します。
ボタンを押すだけで給湯器が自動で水を追加し、適切な温度に可能です。この機能を利用すると、快適な入浴温度を手軽に保つことができます。
ただし、過剰に水を足すと湯温が下がりすぎることがあるため、少しずつ調整するよう心がけましょう。
また、頻繁に使用すると水道代がかさむ場合もあるので、必要に応じて活用するのがおすすめです。
音量ボタン
音量ボタンは、給湯器のリモコンから発せられる操作音やアラーム音を調整する機能です。
音量を上げることで、離れた場所でも操作完了音を聞き取りやすくなり、逆に音量を下げることで、静かな環境を維持することができます。
この機能は特に夜間や子どもが眠っている場合などに非常に便利です。
また、リモコンの音量設定は家庭ごとの快適さに合わせて変更可能です。万が一リモコンが故障して操作音が出ない場合は、メーカーや給湯器の交換業者に修理を依頼しましょう。
時計合せボタン
時計合せボタンは、給湯器リモコンの時刻表示を調整するための機能です。時刻表示は、お湯張りに使用する際に重要な役割を果たします。
例えば、毎日の入浴時間に合わせてお湯を準備する場合、正確な時刻設定が必要です。ボタンを押して操作する際は、取扱説明書に記載された手順を確認し、正確に設定しましょう。
時計が狂ってしまうとタイマー機能が正常に作動しない場合があるため、定期的に時刻を確認することをおすすめします。
セーブ(eco)ボタン
セーブ(eco)ボタンは、省エネを意識した給湯器の使い方をサポートする便利な機能です。
このボタンを押すことで、必要最低限のガスや水を使用しながら効率的にお湯を供給します。
例えば、自動的に設定温度を下げたり、湯量を制限したりすることで、家庭全体の光熱費削減に大きく貢献します。
この機能は特にエコキュートタイプの給湯器でよく用いられ、環境に配慮した生活をサポートします。日常的にセーブボタンを活用することで、コストとエネルギーを無駄なく使用できるのが特徴です。
給湯器の使い方|お風呂のお湯張り
ここでは、給湯器を使ってお風呂のお湯張りを行う手順を解説します。
以下では、基本的な操作方法と注意点について詳しく説明しています。
「ふろ自動ボタン・自動ボタン」を押す
給湯器には、「ふろ自動ボタン」または「自動ボタン」が搭載されています。
これを押すことで、お風呂に必要な量のお湯を自動で張ることができます。
また、リモコンの表示にも注目し、必要な設定を確認することで、適切な湯量と温度でお湯張りが始まります。
浴槽の排水栓を閉める
家庭の浴槽サイズに合わせた湯量設定が可能な場合も多いので、給湯のしすぎを防ぐためにあらかじめリモコンで確認しておくと安心です。
また、排水栓の閉め忘れを防ぐために、給湯ボタンを押す前に浴槽の状況をチェックする習慣をつけましょう。
お湯が溜まるのを待つ
排水栓を閉めたら、リモコンの表示を確認しながらお湯が溜まるのを待ちます。
自動機能付きの給湯器は、設定された湯量に達した時点で停止しますので、途中で目を離しても安心です。ガス式の給湯器であれば、必要な時間に素早くお湯を使用できるメリットがあります。
お湯が溜まる音を聞くだけでなく、リモコン表示やアラーム機能を活用し、適切なタイミングで次の入浴準備を進めることが大切です。
給湯器の使い方|機能の違い
ここでは、給湯器に搭載されている「オート機能」と「フルオート機能」の違いについて詳しく解説します。
以下では、それぞれの特徴を詳しく説明し、適切な使い方のヒントをお伝えします。
オート機能
オート機能とは、浴槽にお湯を自動で張り、設定した湯量まで給湯を行う機能です。
設定した湯量が達すると自動的に給湯が止まるため、無駄なく効率的に使えます。この機能は浴槽を毎回一定の量で使用したい場合に便利で、必要なお湯を簡単に準備できます。
フルオート機能
フルオート機能は、お湯張りから湯量の維持、保温、追い焚き、さらに配管クリーン機能まで自動で行ってくれる非常に便利な機能です。
お風呂に入る人数やタイミングが異なる場合でも、常に快適な温度と湯量が保たれるため、家族みんなが気持ちよく入浴できます。
また、湯量や温度の調整を手動で行う必要がなく、入浴後に浴槽を排水すれば自動的に配管クリーン機能が作動するため、衛生面でも安心です。
長時間お風呂を利用する家庭や、小さなお子様がいる家庭、高齢の方がいる家庭などでは特に重宝される機能といえます。
給湯器の使い方|節約するポイント

ここでは、給湯器の使い方について節約に焦点を当てたポイントをご紹介します。
これらの工夫により、光熱費を抑えながら効率的にお湯を利用できます。
以下で紹介する内容は、日々の生活で簡単に取り入れられるものばかりですので、参考にしてください。
浴槽の湯量を見直す
給湯器を使う際、浴槽の湯量を見直すことで大きな節約につながります。
各家庭の浴槽のサイズは様々ですが、多くの場合、必要以上にお湯を溜めてしまっていることがあります。
給湯器リモコンには湯量を設定する機能が備わっている場合が多いため、家族の人数や入浴スタイルに合わせて適切な湯量を設定しましょう。
湯量設定が難しい場合は、浴槽の半分から3分の2程度を目安にすると無駄のない適量を確保できます。また、必要な湯量が少ない場合は「オートストップ機能」を活用するのも便利です。
ちょっとした工夫で、ガス代や水道代の節約につながります。
お湯の設定温度を見直す
お湯の設定温度を見直すことも重要な節約のポイントです。
給湯器は温度設定に応じて消費するエネルギーが変わるため、無駄に高温で設定しないことが大切です。
例えば、通常の入浴の場合は39〜41℃程度、キッチンでの使用は少し高めの温度が必要になりますが、それ以上の温度設定はエネルギー消費の無駄につながることが多いです。
また、高温でのお湯の使用は、風呂やキッチンの水道蛇口で冷水を混ぜる必要がある場合もあり、結果的に効率が悪くなることもあります。
リモコンで適切な設定温度を選びながら、家庭の使用状況に合わせた無駄のない使い方を心がけましょう。
追い焚きの回数を見直す
追い焚き機能は非常に便利ですが、頻繁に使用するとガスや電気の消費が増えてしまいます。
そのため、追い焚きの回数を見直すことで節約できます。
例えば、家族全員が短い間隔で入浴するスケジュールを取ることで、浴槽の湯が冷める前に次の人が使用でき、追い焚き回数を減らせます。
また、浴槽に専用の蓋を使用することで保温効果が向上し、お湯の温度低下を防ぐことも可能です。さらに、給湯器の中には学習機能を備えた機種もあり、各家庭の入浴時間の傾向に応じて効率的に運転してくれるタイプもあります。
これらの工夫を取り入れることで、節約しながら快適な入浴を楽しむことができます。
給湯器の使い方|注意するポイント
ここでは給湯器の使い方において、注意すべきポイントを詳しく解説します。
以下では設定温度、入浴剤、給湯器本体のメンテナンスについて説明していきます。
設定温度を必ず確認する
給湯器を使う際には、必ず設定温度を確認することが重要です。
設定温度が高すぎると、火傷のリスクが高まるだけでなく、ガスやお湯の無駄遣いにもつながります。
一方、温度が低すぎると寒い季節などには十分に体を温めることができなくなる場合があります。特に、キッチンや風呂で利用する際は、用途に適した温度を設定することがポイントです。
例えば、シャワーや浴槽には40度前後が適温とされ、手洗いや洗い物にはそれより若干低めの温度が適しています。
設定温度を適切に調整することで、快適に利用でき、省エネルギー効果も期待できます。
入浴剤には注意する
入浴剤を使う場合、給湯器の性質に合ったものを選ぶことが大切です。
一部の入浴剤には、配管やリモコンに悪影響を及ぼす成分が含まれているものがあります。特に塩分を多く含んだものや泡立ちの強いタイプは注意が必要です。
これらの成分が配管内に溜まると、給湯器内部が腐食したり、循環に支障をきたす可能性があります。
また、風呂の追い焚き機能を使用すると成分が循環しやすく、故障の原因になる場合も少なくありません。
使用前には入浴剤の注意書きを確認し、給湯器に適した種類を選ぶことで、故障リスクを最小限に抑えられます。
給湯器本体のメンテナンスを怠らない
給湯器本体の定期的なメンテナンスも忘れてはいけないポイントです。
給湯器は日常的に使用する設備であり、長期間使用するほど内部に汚れや不具合が蓄積される可能性があります。
そのため、メーカーが指定するメンテナンスサイクルに従い、メーカーや給湯器の交換業者による点検を受ける必要があります。
また、個人でも実施できるような簡単なメンテナンスもありますので、安全かつ効率的にお湯を使用するためにも定期的なメンテナンスをするようにしましょう。
特に冬場は使用頻度が増えるため、事前に点検を行う習慣をつけることが重要です。
まとめ
やかんくん
給湯器のリモコンってボタンがいっぱいあって迷うポ。でも、ふろ自動とかおいだきとか、ちゃんと使い分ければすごく便利だポ!
きゅうとうきくん
そうだね!温度や湯量を設定するボタンも活用すれば、省エネや節約にもつながるんだよ。
やかんくん
追い焚きとか保温をムダに使わないで、ふたをしたり湯量を調整したりすれば、ガス代や水道代の節約にもなるポ
きゅうとうきくん
入浴剤の選び方や定期的なメンテナンスにも注意すれば、長く安心して給湯器を使えるんだ。
やかんくん
なるほどポ!ちゃんと使いこなせば、快適で安全にお湯を楽しめるってことだポね!