水まわりのお悩み
お湯が出ない!ガスはつく・水はでるときの原因と対処法を解説

「ガスはつくし水も出るのに、お湯だけが出ない」というトラブルは、突然起こると戸惑ってしまうものです。
原因は給湯器や配管、ガスの設定などさまざまで、自分で対処できる場合もあれば、専門業者の助けが必要なケースもあります。
この記事では、お湯が出ないときにまず確認すべきポイントから、考えられる原因、対処法、そして注意点までを丁寧に解説します。この記事を通して、落ち着いて適切な対応ができるよう備えておきましょう。
目次
お湯が出ないけどガスはつく・水はでる時に確認すること

お湯が出ないときは、まず基本的な設備の状態を一つずつ確認することが大切です。ここでは、自分でチェックできる主なポイントを6つご紹介します。
ガスがついているか確認する
お湯が出ない場合、まずはガスが正常に供給されているか確認しましょう。
確認する方法には、例えばガスコンロを点火して火がつくかを試す方法があります。ガスコンロの火がつかない場合は、ガス元栓が閉じているか、ガスメーターが遮断されていないか確認してください。
ガスメーターが遮断されていた場合は、メーターのリセットボタンを押して復旧を試みましょう。また、プロパンガスを利用している場合はガス残量がなくなっていないかを確認することも大切です。
これらの方法でガスが問題ないことを確かめたうえで、次の確認箇所へ進みましょう。
お湯が出ない蛇口を確認する
お湯が出ない場合、使用している蛇口に問題がある可能性も考えられます。
まず、お湯が出ないのは一部の蛇口だけか、すべての蛇口からお湯が出ないのかを確認してください。一部の蛇口だけお湯が出ない場合、その蛇口の内部に汚れや詰まりがある可能性が高いです。
その際は蛇口のフィルターやパッキンの状況を確認し、適切に清掃することで改善することがあります。
一方、すべての蛇口からお湯が出ない場合は、給湯器の全体に問題が発生している可能性があるため、リモコンや電源周りの確認を進めていきましょう。
リモコンが切れていないか確認する
給湯器リモコンの電源が切れている場合、お湯が出ない原因となることがあります。
リモコンの電源表示ランプが点灯していない場合、まずは電源ボタンを押してオンの状態にしてください。
それでも反応しない場合は、リモコン周辺の配線が抜けていないか、または電池式リモコンの場合は電池切れではないかを確認してください。
リモコンが正常に動作していれば、お湯が使えるかを改めて試してみましょう。
ブレーカーが落ちていないか確認する
給湯器は電力で操作を行うため、ブレーカーが落ちているとお湯が出なくなる場合があります。
特に停電後や家電の使用過多の場合、ブレーカーのスイッチが作動している可能性があります。まずは分電盤を確認し、給湯器に該当する回路のスイッチがオンになっているか確認してください。
スイッチがオフになっていた場合はオンに切り替え、給湯器の動作が復旧するかを確認してください。それでも改善しない場合は別の原因が考えられます。
コンセントが抜けていないかを確認する
給湯器のコンセントが抜けている場合も、お湯が出なくなる原因となります。
特に掃除中や家具の移動時にコンセントが無意識に抜けてしまうことがあります。そのため、給湯器本体が正しくコンセントに接続されているか確認してください。
接続が緩んでいた場合は奥までしっかり差し込みましょう。また、コンセントに電気が供給されているかどうかを別の電子機器を使って確かめるのも有効です。
きゅうとうきくん
万が一、給湯器本体が通電していない場合は給湯器の交換業者やメーカーへ相談をしてみよう!
凍結していないか確認する
寒冷地や冬場では、配管が凍結してお湯が出なくなることがあります。
特に外気温が急激に低下した夜間に凍結が起こりやすいです。まずは蛇口をひねった際に、水が全く流れないかどうかを確認してください。
給水管や給湯器の本体に霜や凍結の兆候があれば、タオルを巻いてぬるま湯をかけるなどで解凍を試みてください。ただし、熱湯をかけると配管が破損する恐れがあるため避けてください。
凍結対策として、就寝前に少量の水を出しっぱなしにするなどの予防策も有効です。
お湯が出ないけどガスはつく・水はでる時の対処法
原因を確認したうえで、お湯が出ない状態を解消するには適切な対処が必要です。ここでは、状況に応じた具体的な対処方法を見ていきましょう。
全部の蛇口からお湯が出ない場合
すべての蛇口からお湯が出ない場合、給湯器本体やその周辺環境に原因がある可能性が高いです。
まず、給湯器のリモコンが正しく作動しているかを確認してください。
また、ブレーカーが落ちていないかやコンセントが抜けていないかも重要です。さらに、給湯器のエラーコードが表示されていないかご確認ください。
エラーが表示されている場合は、メーカーの取扱説明書に記載のリセット方法を試すと改善する場合があります。
それでも解決ができない場合は、ガスメーターが遮断されていないかや、ガスの供給元に問題がないか確認したうえで給湯器の交換業者やメーカーへ相談することを検討しましょう。
一部の蛇口からお湯が出ない場合
一部の蛇口からしかお湯が出ない場合、対象の蛇口やその配管に問題がある可能性があります。
蛇口やシャワーヘッドの内部が詰まっていないか、目視できる範囲で点検してください。また、配管が劣化している場合や、水道管の途中で凍結などが発生している場合も考えられます。
このような場合は給湯器の交換業者やメーカーによる点検が必要です。そのほか、蛇口に特定の温度設定や開閉構造がある場合、正しく動作しているかも確認してみましょう。
それでも解決しない場合、給湯器が蛇口までの給湯を十分に行えていない原因も考えられるため、交換業者やメーカーへの相談をおすすめします。
お湯も水も出ない場合
お湯だけでなく水も出ない場合、水道やガスの供給元に問題があることが考えられます。
まず、水道の元栓が閉じていないか、もしくは断水情報がないかご確認ください。同様に、ガスについても元栓が開いていること、ガスメーターが正常稼働していることを確認しましょう。
もしガスメーターの安全装置が作動している場合、リセットを試みてください。また、大きな自然災害や地域の工事が原因で供給停止している場合もあります。
その際は、自治体や水道・ガス会社への連絡を行って状況を確認してください。
上記すべての確認を行っても解決しない場合は、配管トラブルや給湯器故障が疑わしいため、早急に給湯器の交換業者やメーカーへ相談することが大切です。
エラーコードが出ている場合
給湯器のリモコンにエラーコードが表示されている場合は、コード番号に応じたトラブルが発生している可能性があります。
多くの場合、メーカーの取扱説明書にエラーコードの意味とその対処法が記載されています。
一般的なコードとして「111」はガス点火不良、「121」は過熱防止装置の作動などが挙げられます。
リモコンのリセットボタンを押すことで一時的に改善する場合がありますが、再発する場合は根本的な原因を確認する必要があります。
自己判断で分解・修理を試みるのではなく、コード内容を元に給湯器の交換業者やメーカーへ連絡し、適切な対処を依頼することをおすすめします。
凍結が原因の場合
寒波などの影響で給湯器や配管が凍結すると、お湯が出なくなることがあります。
この場合、給湯器や配管に対して無理に熱湯をかけたり、急激な温め方をすることは避けましょう。
代わりに、自然に解凍されるのを待つか、毛布を巻いて徐々に暖める方法を利用してください。
また、凍結予防策として、就寝前に給湯器の凍結防止ヒーターを作動させたり、水道に少量の水を流しっぱなしにするなどの対策が有効です。
それでも解消されない場合や配管が破裂した恐れがある場合は、速やかに給湯器の交換業者やメーカーへ連絡してください。
自然災害等が原因の場合
台風、大雨、地震などの自然災害の直後にお湯が出ない場合、給湯器や配管、ガス、水道などの供給インフラに問題が起きている可能性があります。
この場合、まずは自治体や水道・ガス会社の情報を確認しましょう。停電が発生している場合は給湯器が電源供給を受けられず動作しない場合がありますので、復旧まで待つことをおすすめします。
また、大雨や台風では給湯器内に水分が入り込んでしまうことで故障の原因になるケースもあります。そんな場合は自分で分解せずに、給湯器の交換業者やメーカーに点検・修理を依頼しましょう。
給湯器の故障の場合
これまでご紹介した確認ポイントをすべて試しても改善が見られない場合、給湯器自体が故障している可能性があります。
給湯器の寿命は一般的に7〜10年と言われており、使用年数がこれを超えている場合は故障リスクが高まります。本体の不具合や内部部品の故障が考えられるため、メーカー保証期間内であれば無償修理を依頼できます。
保証期間を過ぎている場合は、修理費用や新しい給湯器の購入費用を比較して、修理または交換の判断をしましょう。
給湯器の交換業者への相談を早めに行い、安全な対処を心がけてください。
お湯が出ないけどガスはつく・水はでる時の注意点
給湯器のトラブルに対しては、誤った対応を避け、安全を意識した行動が求められます。ここでは、自分でできること・避けた方がよいことを整理してお伝えします。
給湯器の修理は自分でしない
お湯が出ない原因が給湯器の不具合や故障であったとしても、修理を自分で行うことは危険です。
特にガス給湯器は、取り扱いを誤るとガス漏れや火災の原因にもなりかねません。
また、法律に基づき、資格を持たずにガス機器を修理することは違法行為に該当する場合があります。さらに、専門知識を持たずに分解や部品の交換を行うと、故障が悪化し余計なコストがかかることも考えられます。
したがって、給湯器の故障が疑われる場合は、必ず給湯器の交換業者やメーカーに相談し、対応を依頼するようにしましょう。
賃貸の場合はまずは大家さんへ連絡する
賃貸物件でお湯が出ないトラブルが発生した場合、まず最初に連絡すべき相手は大家さんや管理会社です。
給湯器の故障や不具合は、物件の所有者である大家さんが修理費用を負担するのが基本的な契約内容となっているケースが多いため、自分で修理業者を手配する必要はありません。
勝手に交換業者やメーカーに連絡してしまうと、修理費用を自己負担することになったり、大家さん側の保証が受けられなくなることもあるため注意が必要です。
迅速な対処を望む場合でも、まずは必ず大家さんに状況を共有し、指示を仰ぎましょう。
まとめ
「お湯が出ないけどガスはつく・水は出る」といった状況では、原因が複数考えられます。
まずは蛇口やリモコン、ガスメーター、ブレーカーの状況を確認し、問題の切り分けを行いましょう。また、凍結や自然災害が原因の場合もあるため、季節や天候にも注意が必要です。
給湯器が故障している場合は、修理または交換の検討が必要となりますが、安全のため自分で手を加えることは避け、給湯器の交換業者やメーカーに依頼するのがおすすめです。
特に賃貸住宅の場合は、まず大家さんや管理会社に連絡を取ることも重要です。普段から給湯器や配管の点検を行い、使用年数の確認も忘れずに行うことで、急なトラブルを予防できます。
適切な対処法を知っておくことで、トラブル時の安心感が高まります。
やかんくん
ガスはつくし水も出るのに、お湯だけ出ないって意外と原因が多いんだポ。
きゅうとうきくん
そうだね。まずは蛇口やリモコン、ブレーカーやコンセントを確認するのが基本だよ。
やかんくん
冬は凍結もしやすいポね。特に寒い日に突然お湯が出なくなるのは、配管の凍結が多いんだポ!
きゅうとうきくん
凍結ならタオルを巻いてぬるま湯をかける方法が効果的!ただし熱湯はダメだよ。
やかんくん
エラーコードが出たら自己判断は危険ポ。取扱説明書を見て、必要ならメーカーや業者に相談するのが安全だポ!
きゅうとうきくん
結局は、無理に自分で修理せず、専門業者に点検を依頼するのが一番安心だね。特に賃貸ならまず管理会社や大家さんに連絡するのが大切だよ。