給湯器エラー111の復帰ボタンはどこにありますか？ 

給湯器エラー111の復帰ボタンはどこにありますか？

エラー111が表示された際に操作すべき復帰ボタンは、屋外に設置されている「ガスメーター」に備え付けられています。
地震やガスの使われかたに異常を感知した場合などで安全装置が作動し、自動的にガスの供給が停止した場合に行う復帰操作です。

復帰の手順

すべてのガス機器の使用をやめて、器具の元栓も閉じてください。その後、ガスメーターの復帰ボタンに付いているキャップのカバーを取り外し、復帰用のボタンを奥までしっかり押し込んでゆっくり手を離します。ガスを使わないで３分待ち、この間にガスメーターが安全を確認し、ランプの点滅が消えるとガスが使えるようになります。ガス漏れなどがない場合は、復帰操作後ガスが使用でき、お湯が出るようになります。

ただし、復帰操作をしてもエラーが続く場合や、ガス臭や異常がある場合には、すぐにガス会社や専門業者に連絡してください。 

エラー111の意味はなんですか?

エラー111は、給湯器が点火できない｢点火不良｣を示すエラーコードです。つまり、ガスが供給されていなかったり、給湯器内部の点火装置や制御基板に異常がある場合に表示されます。
地震や強風などでガスメーターが安全装置を作動させガスを遮断した場合や、ガス料金の未払い、給湯器本体の故障、配管の凍結、または排気口の詰まりなどが原因で点火不良になることがあります。 

復帰ボタンはどこにありますか? 

エラー111の復旧を試みる際、給湯器本体やリモコンをいくら探しても｢復帰ボタン｣は見つかりません。実際に復帰操作を行うべきなのは、屋外に設置されているガスメーター（マイコンメーター）です。

ガスメーターの復帰ボタン

ガスメーターには、地震やガス漏れなどの異常時に自動的にガスを遮断する機能が付いており、ガスの供給を再開するための「復帰ボタン」が備えられています。
エラー111の多くは、このガスメーターの安全装置が作動してガスが止まっていることが原因なので、復帰ボタンを押してガスの供給を再開すれば、給湯器のエラーも解消されることが多いのです。 

ガスメーターの復帰ボタンはどこにありますか?

ガスメーターは、一般的に建物の外壁や玄関脇、マンションやアパートの場合は共用廊下のメーターボックス内などに設置されています。
ガスメーター本体は、四角い箱型で、配管がつながっています。復帰ボタンは、ガスメーター本体の左上付近や正面に設けられ、誤操作を防ぐために黒のキャップで覆われています。キャップを外すと、奥に小さな丸いボタンが現れます。これが復帰ボタンです。
最近のガスメーターには液晶表示やランプが付いており、「ガス止」や「復帰」などの表示が出ている場合もあります。

ガスメーターの復帰手順を教えてください

ガスメーターの復帰操作は簡単ですが、正しい手順を守ってください。
まず、すべてのガス機器を停止し、ガスメーターの復帰ボタンのキャップを外します。復帰用ボタンを親指か人差し指でしっかり押したら、ゆっくりと指を離してください。すると、赤色サイン灯が点灯したり、液晶画面に「ガス止」などの表示が現れたりするので、この状態で約3分間待ちます。この3分間は、ガスメーターがガス漏れなどの異常がないかを自動でチェックしている時間です。もしこの間にガス機器を使ってしまうと、再び安全装置が作動してガスが止まるので、必ず3分間は何も操作せずに待ちましょう。3分経過後にランプや表示が消えていれば、ガスの供給が再開され、給湯器のエラーも解除されます。

もし3分経っても表示が消えない場合や、何度やっても復帰できない場合は、ガス会社や専門業者に連絡してください。 

復帰操作をする前に確認しておくべきポイントはなんですか? 

復帰操作を行う前に、必ず確認しておきたいポイントが三つあります。

ガス漏れの危険性

まず第一に、ガス臭いと感じた場合は、絶対に復帰操作をせず、すぐにガス会社へ連絡してください。ガス漏れの疑いがある場合は、復帰操作を行うと非常に危険です。

全ガス機器の停止確認

第二に、すべてのガス機器が停止していることを確認しましょう。ガス機器が動作中だと、復帰操作が正しく行えませんし、ガスメーターが安全確認を完了できません。

メーターの位置把握

第三に、ガスメーターの場所と復帰ボタンの位置をしっかり把握しましょう。
特にマンションやアパートの場合は、メーターボックス内に複数のメーターが並んでいるので、自分の部屋のガスメーターを間違えないように注意してください。 

復帰しても直らない理由はなんですか?

ガスメーターの復帰操作を行ってもエラー111が消えない場合は、ガスの供給以外に原因がある可能性が高いでしょう。

その他の可能性

給湯器本体の点火装置や基板の故障、配管の凍結、排気口の詰まりなどが考えられます。冬場ならば、水道管や給湯器内部の配管が凍結してガスが点火できない可能性があります。その場合は自然解凍を待たなければなりません。また、ガス料金の未払いによる供給停止や、災害時の地域一括供給停止も原因となります。 

復帰しても直らないときは、自己判断で対応するのは難しいため、メーカーや専門業者に点検･修理を依頼しましょう。無理に自分で分解したり、何度も復帰操作を繰り返すのは危険ですので避けてください。 

エラーコード111が繰り返し出てくるのはなぜですか?点検・交換をすべきですか？

エラー111が何度も繰り返し表示される場合は、給湯器本体や部品の劣化･故障が進行しているサインかもしれません。特に10年以上使用している給湯器は、点火装置や制御基板の寿命が近づいています。

交換・点検の重要性

繰り返しエラーが出る場合は、無理に使い続けず、早めに専門業者による点検や、必要に応じて給湯器の交換を検討してください。
給湯器は消耗品なので、定期的なメンテナンスや点検を怠ると、突然お湯が出なくなったり、最悪の場合は安全上のトラブルにつながることもあります。
また、ガス機器の耐用年数は一般的に10～15年とされています。エラーが頻発するようになったら、修理費用と新規交換費用を比較し、交換を検討するのも賢い選択です。安全と快適な生活のためにも、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。 

【まとめ】エラー111が表示された際に操作すべき復帰ボタンは、屋外に設置されている「ガスメーター」にある！