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二世帯住宅には給湯器は何台必要?共有・分離・生活スタイルで選ぶ最適プラン

目次
二世帯住宅には給湯器は何台必要?
二世帯住宅にした場合、給湯器は1台で良いのか複数必要なのか頭を悩ませる人は多いでしょう。結論から申し上げると、二世帯住宅のタイプによって必要な給湯器の数は異なります。例えば同居型であれば1台でも十分なケースが多いですが、完全分離型であれば2台ないと困るケースが多いと言えるでしょう。
今回の記事では給湯器を1台と2台にした場合のそれぞれメリットやデメリット、二世帯住宅のタイプ別の必要な給湯器の数とその理由などについて解説していきます。
1台の給湯器を共有した時のメリット・デメリット
給湯器を1台で共有した時のメリットとして、手間やコストがかからない点が挙げられます。給湯器をもう1台増やすとなると、それなりの手間や費用がかかることになります。しかし、1台のみを使用するのであれば設置工事の依頼などをする必要はありませんし、何よりお金がかかりません。何も特別なことをする必要がないうえ、お財布にもやさしいのが大きなメリットであると言えるでしょう。
1台共有のデメリットは?
逆にデメリットとして考えられるのが、二世帯で給湯器の機能を満足に使用できず、また、お湯も満足に使用することができなくなる点です。例えば完全分離型の二世帯住宅で1台の追い焚き付給湯器を共有すると、片方の世帯が浴槽の自動湯張りと追い焚きはできますが、もう片方の世帯では浴槽の自動湯張りができず、追い焚きもできません。また、片方の世帯がお湯を使用するともう一方の世帯のお湯が出にくくなるなど、お湯の出が悪くなる可能性が高くなりますので、両世帯で給湯器の機能を満足に使用できないのは無視できないデメリットだと言えるでしょう。
2台の給湯器を使い分ける時のメリット・デメリット
給湯器を2台で使い分ける時の一番のメリットとして、どんな時も満足して使用できる点が挙げられるでしょう。前述したように二世帯住宅、特に完全分離型の家で1つの給湯器を共有すると、片方の世帯が浴槽のお湯張りと追い焚きができない事や、お湯の出が悪くなるリスクが高まります。よって、満足に使用できない事は家族にとって大きなストレスとなることでしょう。給湯器が複数台あれば、このようなストレスを感じることなく、いつでも満足に使用することができます。
2台設置のデメリット
デメリットも存在します。それは単体で使用する時よりも費用がかかりやすい点です。給湯器は1台でもそれなりの価格がするものですが、複数台揃えるとなると一般の方にとっては高額なお買い物となることでしょう。給湯器が2台あるのは大変便利ですが、相応のコストが生じる点はあらかじめ頭に入れておいてください。
あなたの家庭はこの台数がおすすめ!二世帯住宅のタイプごとの最適プラン
一言に二世帯住宅と言っても、家庭によって家族構成や人数などが違っています。そのため、二世帯住宅のタイプによって必要な給湯器のというのも異なります。
完全分離型は2台設置が安心
完全分離型であれば給湯器の数は2台に増やすのがおすすめだと言えるでしょう。完全分離型とは同じ家に住んでいながらも、キッチンや浴室、玄関などの居住空間がそれぞれ独立している家庭のことを指します。上述したように、二世帯住宅で1台の給湯器を共有すると、お湯を効率的に使用できなくなってしまうことが多いです。しかし、それぞれの世帯で給湯器を使うことができればこの問題は解決されます。完全分離型にお住まいの方は給湯器を複数台設置するようにしましょう。
同居型は1台でもOK
同居型であれば給湯器の数は1台でも問題ありません。同居型はお風呂などのお湯の使用は共用することになります。完全分離型のように、それぞれの世帯でお風呂のお湯を使用するといったことは発生しませんので、お湯の出が悪くなる可能性は低いと言えるでしょう。このため同居型の二世帯住宅にお住まいの方は、1台の給湯器を共有することをおすすめします。
部分共有型は生活スタイル次第で選ぶ
部分共有型の場合はケースによって異なります。部分共有型とは家の一部の居住空間を共有する住み方のことを指します。もしも同居型のようにお風呂を2世帯で共有するのであれば、給湯器の数は1台でも足りることが多いです。しかし、浴室やキッチンがそれぞれの世帯で独立しているのであれば、1台ではお湯の供給が足りなくなってしまいます。この場合はあらかじめ2台取り付けておくようにしましょう。
使用頻度が多いご家庭での注意点
完全分離型の家で水回りの使用をそれぞれの世帯で分けたり、同居型でも住んでいる人数が多い場合は、お湯の使用頻度が多くなります。何度も説明しているように、このようなケースではお湯の出が滞ってしまう可能性が高いと言えます。また、使用頻度が多いとそれだけ光熱費も高くなる傾向にあります。給湯器を使う機会が多いご家庭では、これらの点に注意しながらお湯を使用するようにしてください。
設置コストや光熱費、配管工事に違いはあるの?
給湯器を1台と2台にした場合では、単純に設置コストは2倍ほど変わってくると言えるでしょう。給湯器は本体やリモコン、工事費用などを総合すると10数万円から25万円ほどかかる傾向にあります。そのため2台設置するとなると最大で50万円ほどの費用がかかることになるでしょう。
※2025年現在
光熱費は使用頻度に比例する
光熱費に関しては、1台と2台の場合で大きな差は生まれないと言えるでしょう。光熱費は使用頻度の多さに比例することが多いです。使用時間の長さによって光熱費は異なりますので、給湯器の数による影響はあまりないということが言えるでしょう。
配管工事の手間は変わらないがコストは増加
配管工事についても大きな違いはありません。1台と2台、どちらの場合でも同じような作業工程で工事を進めていくことになりますが、コストは増えます。
2台設置をおすすめするご家庭タイプ
以上のことから、完全分離型の二世帯住宅、もしくはお風呂などの水回り部分を共有していない部分共有型のご家庭は、給湯器を2台設置するのがおすすめだと言えるでしょう。給湯器を複数設置しておくことで、お湯をスムーズに使用することができるからです。ストレスなく水回りを使用したいのであれば、必ず給湯器を2台取り付けるようにしてください。
【まとめ】二世帯住宅の給湯器は、同居型なら1台で十分なことが多い!
きゅうとうきくん
二世帯住宅のタイプによって必要な給湯器の数は異なるんだ。
やかんくん
そうなんだ。それじゃあ2台必要なのは具体的にどんなタイプの家なんだポ?
きゅうとうきくん
完全分離型とか、水回り以外を共有している部分共有型の家庭は2台設置するのがおすすめだよ。これらのタイプでは1台だけではお湯の使用が追いつかないことが多いからね。
やかんくん
同居型の場合は1台でも間に合うポ?
きゅうとうきくん
基本的には1台でも十分だよ。でも一緒に住んでいる人数が多いと一度にお湯を使用する機会も増えるから、その点を意識しながら生活することをおすすめするよ。