給湯器Q&A
ガスの供給が止まったときの対処法は?原因と復旧の手順をわかりやすく解説

目次
ガスの供給が止まったときの対処法は?
家のガスを使用することができなくなってしまった場合、元栓の確認やガスメーターの確認を行うことが大切です。実はガスの供給が止まってしまう多くの原因は、ガスメーターの遮断によるものが多いからです。
今回はガスが止まってしまう主な原因や、その際の復旧方法などについて詳しく解説していきます。
本当にガスが止まっているかチェックする方法 まずは元栓の確認から
ガスが使用できなくなってしまったら、まずは元栓が閉まっていないかチェックするようにしてください。元栓が閉まっていることを忘れていて、ガスが使用できなくなってしまうことは意外と多いです。もしも元栓が開いている状態でガスが使用できないのであれば、別の原因であることが考えられます。
ガスメーターを見れば遮断されているかどうか見分けることが可能
元栓の確認が終わったら、今度はガスメーターの表示を確認してみてください。ガスメーターの表示ランプが点滅している場合は、ガスの使用が停止されていることが分かります。これは非常事態などにおいて、メーターの安全装置が起動し、ガスの供給がストップされるようになっているためです。この安全装置が起動したことでガスの使用ができなくなっている場合は、適切な処置を行うことで再び使用できるようになります。
ガスが止まる原因とは
ガスが止まってしまう主な原因は以下の通りです。
まず、ガスの元栓の開き忘れが挙げられます。外出する際に元栓を閉め忘れてしまうのはよくあることですが、一度閉めたのを忘れてそのままにしてしまうという人も意外と少なくありません。ただし、この場合は元栓を開けるだけですぐに使用できるようになるので、対処は簡単だと言えるでしょう。
また、上述したようにガスメーターの安全装置の作動が原因であることも考えられます。
ガスの使用が遮断される装置が起動するのは以下のような時です。
- 機器を長い時間使用している時
- 多量のガスが流れた場合
- 一定以上の大きさの地震があった時
- 配管内のガス圧低下があった時
このようなことがあった際はメーターのランプが点滅し、一時的にガスを使用することが不可能となります。
きゅうとうきくん
その他にはガス関連機器の故障が考えられるんだ。この場合は修理が必要になり、一人で対処するのはできないから、早めに専門業者に連絡をするようにしよう!
都市ガスとLPガスそれぞれのガスメーターの復旧方法
ガスメーターを復旧させる方法は、都市ガスとLPガスとで異なります。
都市ガスの復旧方法
- すべてのガス機器を止める
- 復帰ボタンのキャップを外す
- 復帰ボタンをしっかり押す
- キャップを元に戻す
- 3分間待機する(ガス漏れ確認中)
- マイコンメーターのランプを確認
- ランプの点滅がなければ完了!
都市ガスの場合は全てのガス機器を止めます。器具はもちろんのこと、給湯器やガス栓の停止や閉め忘れにも注意してください。
次にマイコンメーターについている復帰ボタンのキャップを外してください。左に回すと取り外せるようになっています。キャップを外したらボタンを押します。
この時、止まるまでしっかり押すようにしてください。赤いランプが点灯したらボタンから手を離し、キャップを取り付けて元通りの状態にします。
その後しばらくの間何もしないで待っていてください。
ガス漏れがないかを確認中ですので、ガスはまだ使用しないようにします。3分経過したらマイコンメーターを確認してみてください。
ランプが点滅しなくなっているのであれば、ガスを使用できるようになります。
LPガスの復旧方法
- すべてのガス機器の栓を閉める
- マイコンメーター左側のボタンを押す
- 点滅ランプと画面内表示を確認し、そのまま1分間待機
- 1分後にランプと画面表示が消えていれば復旧完了!
LPガスの場合は都市ガスのやり方と同様、全てのガス機器の栓などを閉めることから始めてください。続いてマイコンメーターの左側にあるボタンを押します。
こうすることで画面にあるガス止の文字を消去させることができます。
その後ランプと画面内の文字が点滅しますので、そのままの状態で1分間待っていてください。1分後、ランプと画面内の文字が消えたら無事に復旧完了です。いつでもガスを使用することが可能となります。
復旧できないときの再確認ポイント
時間が経過してもガスが止まったままの場合、例えば都市ガスにおいて3分待ったもののランプの点滅が消えない場合は、ガスが漏れていたり機器の止め忘れなどが考えられます。この場合は元栓がしっかり閉まっているか、機器を止め忘れていないか、再度確認するようにしましょう。
復旧しても使用できない時はどこに連絡するべき?
もしきちんと復旧方法を行ったのにガスが使用できない場合は、機器が故障していたり寿命を迎えているのかもしれません。そのような場合は、メーカーやガス事業者といった専門業者に依頼するようにしてください。賃貸物件に住んでいるのであれば、大家さんに相談してみるのも良いでしょう。
間違っても自分の判断で部品を交換したり、修理をするといったことはしないようにしてください。素人の判断でこれらの作業をしても悪化してしまう可能性が高いです。プロに全てお任せするようにしましょう。
ガス漏れや災害時にとるべき行動
ガス漏れや災害が発生した際は、速やかに以下の行動をとることを心がけてください。
まずガス臭がしたり、ガス漏れ検知器が作動した際は、戸や窓を大きく開けてすぐに換気を行いましょう。また、ガス栓やメーターガスの栓を閉めることも忘れないでください。そして、すぐにガスの事業者に電話などで連絡をとるようにしてください。名前や住所、どのような状況なのかなどについて詳しく説明するようにしましょう。
地震などの災害後のチェックポイント
地震などの災害が発生した際は、まず自分の身を守ることが大切です。災害が収まるまでは机の下に身を隠すなどしておきましょう。災害が収まった後はガス臭くないか、ガス機器に破損などがないか、何か異状が発生していないか必ず確認するようにしてください。
そして少しでも異状が見つかったら、すぐにガス機器のメーカーやガス事業者に点検や修理の依頼をするようにしましょう。
【まとめ】ガスが使えない場合、元栓やガスメーターの確認が重要です!
きゅうとうきくん
ガスが使えなくなったからといって、必ずしも機器が故障しているとは限らないんだよ。
やかんくん
そうなんだポ。例えばどんなことが考えられるの?
きゅうとうきくん
ガスの元栓が閉まっていたり、マイコンメーターが自動でガス供給をストップさせることも多いんだ。こういう時は元栓を開けたり、メーターの復旧作業を行えばすぐに元通りになるよ。
やかんくん
なるほどポ。でも、復旧作業をしても元に戻らなかったり、地震でガスが使えなくなったりしたらどうすれば良いんだポ?
きゅうとうきくん
そういう時はすぐにガスの専門家に連絡しよう。自分で点検や修理をするのは状況を悪化させるだけだから、その点だけは注意してね。