給湯器Q&A
給湯器がついたり消えたりする原因は?故障のサインと確認すべきポイント

目次
給湯器がついたり消えたりする現象とは?
給湯器を使っていると、燃焼ランプがついたり消えたりする現象が起こることがあります。特に、シャワーの使用頻度が高くなる夏場によく見られる現象です。この原因のひとつに、夏の気温の高さが関係しています。しかし、給湯器が不安定になる原因はそれだけではありません。さまざまな要因で給湯器の動作が止まることがあり、安全性にも関わる重要なトラブルに発展してしまう可能性があるため、注意が必要です。
給湯器がついたり消えたりしていると、故障したのではないかと不安になるでしょう。給湯器の故障はガスのトラブルに直結するので、不安に感じるのも当然です。給湯器の故障が原因のケースもあれば、故障以外のトラブルが原因で消えることもあります。原因ごとに対処方法も異なります。
まず確認しよう!給湯器の基本的な仕組み
給湯器とはその名が示す通り、エネルギーを利用して水を加熱し、お湯を供給する装置のことです。ガスを利用して水を温める設備は、一般的に「ガス給湯器」と呼ばれます。
お湯が出る仕組み
- 水が配管を通って給湯器へ流れる
- センサーが作動してガスが点火
- 熱交換器で水を加熱
- 加熱されたお湯が蛇口などへ供給
給湯器からお湯が出るためには、まず水が配管の中を通り、作動したことをセンサーに感知させる必要があります。次に、ガスの燃焼動作が起こり、給湯器内部を通った水がお湯に温められます。温められた水は最終的に蛇口から私たちの元まで供給されて、お湯として使えるようになるのです。
この一連の動作が正常に作動しないとお湯が使うことができず、寒い冬でも水で手を洗ったり風呂に入ったりしなければならなくなってしまいます。
繰り返し消えるのはなぜ?原因をチェック
給湯器がついたり消えたりしてしまう原因として考えられるのは、設定温度よりも高い温度にしないための間欠燃焼です。冬には起こらないのに夏に起こるケースでは、間欠燃焼が原因である可能性が高いでしょう。
他にも、給湯器の経年劣化や内部の汚れによってついたり消えたりすることもあります。給湯器内部に汚れが溜まっていれば燃料不良で、フィルターにゴミが詰まるとその汚れで、ついたり消えたりする現象が発生します。一つだけではなく複数の原因が同時に起こり、給湯器が何度も消える原因を特定しづらいこともあるでしょう。
設置場所や季節が影響するトラブル例
雨により、給湯器のランプがついては消えるというトラブルが発生することがあります。雨が降ったことで、給湯器内部の湿度が高くなるためです。梅雨の時期や台風の来る頃に起こりやすいでしょう。
対処方法は?
夏に給湯器がついたり消えたりするのは、高温になりすぎたために設定温度よりも高いお湯を出さない機能が働き、安全装置が発動するからです。設定温度を高くして一定時間流す、通気性を良くして風を通すといった対処法が有効と言えるでしょう。
長年の使用で起こるセンサーや基板の不具合
給湯器の寿命は約10年〜15年とされているため、10年前後で不調が見られることがあります。給湯器には水の流れを感知する水流センサーや温度を感知する温度センサーが存在します。これらの給湯器のセンサーが経年劣化によって正常に動作しなくなり、ついたり消えたりするようになります。
また、経年劣化によって古くなっている給湯器は、冷えている時に基板が誤作動を起こすことがあります。電装基板に黄色や茶色などの変色が見られたら、経年劣化による寿命と判断できるでしょう。
リモコンや電源まわりの異常が原因かも
給湯器のランプが繰り返し消える原因には、リモコンのトラブルも考えられます。エラーコードが表示されている場合、水が供給されていない、ガスが正常に燃焼していないなどのトラブルが発生しているおそれがあります。あるいは、リモコンの電源が入っていないという意外な点を見落としていることもあります。
電源コードや配線の断線が原因で、給湯器がついたり消えたりしている可能性もあります。配線の劣化もセンサーや基板の不具合と同様、10年以上使ったことによる経年劣化が原因でしょう。
早めの対処が大事!危険サインの見分け方
給湯器がついたり消えたりする原因がすぐに解決できそうな軽いものもあれば、放っておくと重大なトラブルが発生しかねないものであるというケースもあります。危険なサインには給湯器からの異臭や黒煙などがあるので、異変を感じた時には放置してはいけません。特に給湯器から黒い煙が出ている時は、酸素不足により不完全燃焼という危険な状態になっていると考えられます。この状態は一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあるため、黒い煙が出ているのを見つけたらすぐに使用を中止する必要があります。
こんな時はプロに相談!修理と交換の目安と費用
ケース | 修理 or 交換 | ポイント |
使用7年未満 | 修理 | 保証期間を確認(無償対応可) |
使用7〜15年 | 交換 | 基板・センサーなどの寿命 |
給湯器の使用期間の目安は10年〜15年であることから、買ってすぐに不調が起きた際は修理のほうが安く済む可能性が高いと言えます。メーカーの保証の期間中は無償で修理できるケースが多いので、保証書を見て、期間に該当するかを確かめてみましょう。反対に、購入してから7~8年経っているのであれば、寿命で壊れていると推測できます。新しいものに交換することを推奨します。
費用の目安
- 修理費:5,000〜20,000円程度(出張費・診断料含む)
- 交換費:15万〜40万円前後(機種により異なる)
費用についてですが、修理する際は出張費用や診断料、そして修理代などがかかります。修理にかかる費用の目安は5,000円〜20,000円です。修理する箇所がガスの燃焼にかかわるところであればあるほど、修理費用が高くなる傾向にあります。一方、交換の費用は機能や大きさなどで異なり、15万円〜40万円前後が目安です。
【まとめ】さまざまな要因で給湯器の動作が止まることがあります。安全性にも関わる重要なトラブルに発展してしまう可能性があるため、注意が必要です。
きゅうとうきくん
給湯器がついたり消えたりすることない?
やかんくん
あるポ。こないだ大雨が降った時に給湯器が何度も消えたんだ。
きゅうとうきくん
給湯器がついたり消えたりする原因にはいろいろあるんだ。夏の高温や雨の湿気など環境によるもの、経年劣化による内部の不具合、リモコンのトラブルなど、様々な原因があるんだよ。
やかんくん
そうなんだポ。勉強になるね。
きゅうとうきくん
給湯器のトラブルには一酸化炭素中毒になるおそれがある場合もあるから、黒い煙が出ているといった異変を感じたら迷わず相談しよう!
やかんくん
給湯器のトラブルには一酸化炭素中毒になるおそれがある場合もあるから、黒い煙が出ているといった異変を感じたら迷わず相談しよう!